■プロローグ■
――南西アンノウンリージョン、霧の泉。
泉の中を潜っていった
ネプチューンは、背後から迫る気配を感じた。
(……テュポーン?)
いや、似ているけれど違う。
それが“特異者”呼ばれる存在である事を、彼女は知らない。
チャネラーとして突出した力を持つネプチューンだが、そのせいなのか彼女には、世界が常人とは異なるものに映っている。ただ、彼女にその自覚はない。
彼女は、人の顔を識別できない。分かるのは形と雰囲気、気配、そして“彩
(いろどり)”であり、テュポーンかどうかはそれで判断している。彼女にとって危険度がほとんどないレモラは、単なる魚として捉えている。
しかし、彼らはいまいち区別がつかない。“人間”とみなしていいのだろうが、自分たちとは決定的に違っている何かがある。
(…………)
再び振り返り、特異者を見て、
(……ま、いいや)
特に気にしないことにした。
■目次■
プロローグ・目次
【1】戦いの指南
【1】恐るべきテュポーン
【1】プルート
【1】脱出へ1
【1】脱出へ2
【2】仄暗い霧のなかで
【2】生き残るために
【2】一つ目のギガンティック
【3】水の中へ
【3】奥底には
【3】記録と記憶
【2】滅びの存在
エピローグ