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梅影慈旺の任務奇譚

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梅影慈旺の任務奇譚
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 * 序章 *



 田畑の広がる静かな田舎町。
 その末端にタキコの孫娘、ハルミの家はある。
 彼女の見舞い兼任務の為に赴いた梅影慈旺と修祓隊の面々は、まずハルミのと対面を果たす。
「――事情はタキコさんから聞いていますが、最近ハルミさんの様子に変化は?」
 慈旺の質問に、部屋へと案内をしながら彼は困惑したように口を開く。
「あれから夜だけではなく、昼間の明るい時間にも布団から抜け出すようになりました。食事や水場に用事なら分かるんですが、気が付くと裏庭に出ていて……」
 昼間ということは池の変化に関わらず身体に蓄積された邪気がハルミを蝕み行動させているのだろう。
「意識ははっきりしていない状態ですか? 夢遊病のような」
「そうです。声を掛けても無視されて、ふらふら行こうとするので強引に連れ戻すんです。それが最近酷くて、もうどうしたら良いのか……――」
 部屋の前まで来ると夫はハルミに声を掛けるが、彼女からの返事は無く、寝ているのだろうと襖を開けると彼の身体がビクリと震えた。
 異変に気付いた慈旺は開きかけの襖に手を掛け最後まで開くと、布団は抜け殻でハルミの姿は部屋には無かった。
「さ、さっきまで居たはずなんですっ。もしかしてまた……!」
「落ち着いて。捜索は我々がします。貴方はタキコさんと一緒に居てください。間違ってもこの部屋から出ないように――」



 【目次】

  序章
  異臭漂う沼地の浄化・壱
  異臭漂う沼地の浄化・弐
  ハルミの浄化
  泥人形退治・前編
  泥人形退治・中編
  異臭漂う沼地の浄化・参
  異臭漂う沼地の浄化・肆
  異臭漂う沼地の浄化・伍
  ハルミの護衛と異臭の調査
  沼男からの励まし
  家に迫る泥人形退治・前編
  家に迫る泥人形退治・後編
  浄化完了と異変の根源
  泥人形退治・後編(ボス戦)
  ハルミ、解放へ――
  終章


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