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そのアイドル、実は……?

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そのアイドル、実は……?
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 【噂1】夜のゲーセンに……?

 AM11:00。
 この日、増本広志が向かったのはとあるゲームセンター。
 噂によれば、ここにとあるアイドルが現れるという。

「まぁ、普通のと言いますか、ごくごくどこにでもあるゲーセンですよね。ここにアイドルなんかおるんかいな?」

 増本はエスカレーターで地下へ。
 そこではリズムゲームに熱中する1人の女性が。
 どうやらあまり腕前は良くないようだが……。

「おはようございますー。創世御名 蛇々さんです?」
「ひっ!? ひやぁああああ!! ま、増本ォ!?」

 そこにいたのはなんと三味線奏者アイドル・創世御名 蛇々!
 じつは創世御名には「三味線奏者の創世御名は夜な夜なゲーセンに入り浸ってる説」が囁かれているのだ。
 早速このことを本人に問いただすと……?

「夜な夜な、なんてないわよ! その……仕事がオフの日には良く朝からいたりするけど……」
「ほーん? せやったら、入り浸ってる、ってゆうのはホンマなんやね?」
「入り浸っ!? ちょ、ちょっと! ねぇ、これ放送する時モザイクかけられないの!? あと声とか変えたりとか……!」
「やってもええけど、『ゲーセンで補導される家出少女』みたいになるよ?」
「エーダッテ、テレビノシュザイトカキイテナカッタカラ、メイクアンマリシテナイシ、メチャクチャハズカシイッテイウカ……!」

 本人の希望通り試しにモザイクとボイスチェンジャーをかけてみたが、これでは警察番組によくある何らかの犯人少女である。
 番組の趣旨が変わってしまうのでそのまま放送させていただくことにした。

「いえその……三味線ばかりじゃ駄目かなって、ダンスの練習してるの。弾いて踊れるアイドルに、な、なりたくて……その……」
「ああ、それで音ゲーなんやね」
「そうそう! だから夕方までコッソリ……って、これじゃ完全にバレちゃったじゃなーい!」
「ええことやん、努力してるんやし。え、どんな感じなん? やって見せて」
「無理無理無理無理! 増本とスタッフが見てる前でなんてできないわよ!」
「じゃあ隠しカメラセットしてやる?」
「それ本人の前で言ったら意味ないからっ!!」

 人知れずゲーセンに入り浸るアイドルの噂の真相は、陰の努力を怠らないアイドル・創世御名 蛇々の姿だった。
 お茶の間に披露できるほどの腕前ではない、とのことで今回はプレイシーンは撮影NGだったが、いつの日かカメラの前で華麗なステップを披露してくれる日が来るかもしれない。

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