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理想の未来に死にゆく絆:第7話

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理想の未来に死にゆく絆:第7話
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(フォーサイトミラーの中は……なるほど。個性が出ていて面白いな)

 クルーアルは周囲を見渡す。
 紅炎のピアスは無数の魔力が蠢く異空間だったが、ここは目が眩むほどの白が広がっていた。
 眺めるのをそこそこに、ある人物を捜そうと一歩踏み出した瞬間、気配を感じて振り向く。
 灰色の短髪に薔薇色(しょうびいろ)の瞳を持ったダークエルフの男が物珍しそうな目で立っていた。

「ここに入れる者がいるのは珍しいな!」

 白い歯を見せながら彼は近づく。

「君がフォースだな」

「いかにも。息子は元気か?」

「見ればわかるだろう」

「見ただけではわからんぞ。ちゃんと内面まで知らねば。ところで、ここに何しにきた。息子の生存報告をしに来たわけではなかろう」

「君と盟約を結びたい」

 フォースのにこやかな表情が消える。

「……内容は?」

「君たちの能力を完全に解放し、冒険者たちにも使わせたい」

「キミは何を差し出す?」

「心を捧げよう。ノー・キラーの血縁者として」

◆ ◆ ◆


 クルーアルが去ったあと、フォースは宙を見つめながらつぶやく。

「グエン、いるか?」

 燃えるように赤いウィル・オー・ウィスプがふわりとやってきて、炎とともに人型を形成する。
 腰まで伸びた黒髪に赤い肌、黄金の瞳、そして魔族の特徴である角。
 端正かつ気の強そうな女魔人は自身を包んでいた炎を軽く振り払い、煙管を手にした。

「相変わらず煙臭いな」

「その臭さがいいんだよ……あんたのところにも来たんだね」

「承諾したのか?」

「してやったさ。なんせ、あたいはあの女に殺されたんだからね。責任取ってもらわないと困る。まさか、やってないのかい?」

「いや、一応結んだが……あの少年はわかっていない。盟約の魔術の本質を」

「死者の能力を引き継ぐ効果だけが一人歩きしているからねぇ……ま、どうなるか楽しみさ」

◆目次◆


報せを受けて

1章:飼うならちゃんと責任持とうね
ぼくはあの子たちを飼う<1>
ぼくはあの子たちを飼う<2>
捕獲♪ 捕獲♪<1>
捕獲♪ 捕獲♪<2>
捕獲♪ 捕獲♪<3>
片付け

2章:休日は軽やかなステップとともに
逃げバレ
あなたを護る切り札
剣の駆け引き
ドレス選び
お悩み相談ランチ
即席ダンスレッスン

3章:考えるな、感じろ
Gとの邂逅
炎万歳
お前がラスボスか?<1>
お前がラスボスか?<2>

4章:涼しい顔しているように見えて、実はすんごいバタ足してるんだよ?
これは断じて恋ではない
真正面からカチコミじゃあっ!
潜入
クルーアルの爆弾

5章:Shall we
社交ダンス~第1部~
社交ダンス~第2部~
社交ダンス~第3部~
社交ダンス~第4部~

6章:迫る脅威
これも彼の策
喧嘩
形成するは白
選んだのは……

7章:最終決戦の幕開け
ノー・キラーVS<1>
ノー・キラーVS<2>
ノー・キラーVS<3>
ノー・キラーVS<4>
ノー・キラーVS<5>
ノー・キラーVS<6>
ノー・キラーVS<7>
ノー・キラーVS<8>
ノー・キラーVS<9>
ノー・キラーVS<10>
希望と決裂

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