プロローグ
北部要衝リーガ・ダムを奪回し、フリートラント北部方面軍に大打撃を与えた”ポラニア親衛騎士団”とポラニア王冠領軍は、ポラニア王冠領軍ヘトマン、
アレクサンドラ・フィグネル中将の指揮下、南部の要衝ウランカ大都市圏奪回を目指した南部反攻作戦を開始しようとしていた。
しかし、その足元では議会王派と貴族主義者の対立が激化し、ビトム大公
ツェザリ・ヴァレンサ率いる北部管区軍が議会王
エカチェリーナ・ピウスツカ・ソビエツキを失脚させるべくクーデターを遂行しようとしていた。
また、フリートラント共和国総統
カール・フリードマンは人工神格レーゲルの軍事転用を命令し、その使用権をフリートラント南部方面軍総司令官
エドヴァルト・フォン・レーヴェンハイム上級大将に委任していた。
先行きの見えない情勢下、それぞれの思惑が交錯し、物語を紡いでいく……。