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理想の未来に死にゆく絆:第6話

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理想の未来に死にゆく絆:第6話
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船旅までの幕間<3>


「で、全員集めたけど、魔装って何だ?」

 飛鷹の質問にクルーアルが答える。

「簡潔に言えば、染まる武器本来の力だ。染まる武器の中にある魔力を完全に叩き起こし、所持者と融合すれば、染まる武器の中にある魔力の持ち主の力を身につけることができる」

「? 紅炎のピアスやガーベラの縦横盾、フォーサイトミラーのような状態なんじゃねぇの?」

「それは持ち主に合った魔力が引き抜かれただけで、完全に引き出せていない」

「そう言えばエスが言っていましたわね。紅炎のピアスの能力は魔族のもの。本来だと魔力を燃やすだけでなく、燃やした魔力を自分のものにしていたと。つまり私の場合、これができるようになる、というのですね?」

「その通り。武器の能力によるが、人族と魔族の能力差を無くしたり、もともとついていた枷を外したりなどができる。それに魔装はノー・キラーも知らない偶然の産物だ」

『!!』

「これまでの戦いを通じて僕たちはいろんな戦法を見せてきた。ノー・キラーもそれに合わせてくるはず……。魔装は彼女の想定を崩すための切り札だ」

「あ、あの……!」

 エルが控えめに声を上げる。

「さっき、オレの盾に何か術みたいなものかけてたけど、あれは……?」

「魔装をするための扉を開けた。魔装には手順がある。まずは僕の魔法で魔装までの道を開き、武器に傷をつけて適合しない魔力を全て抜く。あとはお前たち次第だ。中の魔力の持ち主次第では魔装を許される者と許されない者に分かれるかもしれない」

 エルは手元のガーベラの縦横盾を握りしめる。

「魔装への道は開けておくが、やるかやらないかはお前たちの自由だ」

「クルーアル、私のピアスにもその術をかけてくれません?」

「お前はさっきかけたぞ? もう1回耳を揉まれたいならやるが」

「結構です!!」

「シレーネ、モノクルをつけてくれ。術をかける」

「ほい」

 顔を近づければ、手をかざされ、魔装への道が開かれる。

「クルーアル、俺たちは?」

「正義と遥はまず修理が先だ。修理が終わってから施してやる」

 魔装が明かされ、集まりは解散する。
 シン・カイファたちはクルーアルを呼び止めた。

「ちょっと、話がある」

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