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禁色の薔薇を手折る者

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禁色の薔薇を手折る者
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【プロローグ】



「貴女はお父様によく似ているわ。そのスッと通った鼻筋、キリっとした目元もマレード様譲りね」

 コキアにそう言われ、アラーシャはとっさに自分の表情を取り繕った。
 不快を露わにしてはいけない。
 だがアラーシャがそう思った事をコキアは瞬時に見抜いたようだった。

「私は貴女の味方よ、アラーシャ」

 コキアはそう言って艶やかに微笑む。

「今は周りの誰もが敵に見えてしまうかもしれないわ。でも、例え四面楚歌に陥ったとしても、身の周りのもの全てと戦う必要があるとは限らなくってよ?」
「ええ……シラトー夫人」

 彼女の言葉に嘘はない。
 だが、コキアの今の言葉を「その言葉通りに」受け入れていいかどうかは別だ――アラーシャはそう思っていた。
 
(お父様とこの方がただの“友人”だったはずがないわ。「フォービドゥン・プレシャス」は摘み取って確かめるまで、本当の色は分からないのよ)

 そう、シラトー夫人、貴女のように――
 アラーシャは緑のバラを手に唇をきゅっと引き締めた。


■目次■



1.妖しく花開くその彩は……【1】パート(P2~)

2.酔客の囁き……【2】パート(P5~)

3.根の下の秘密……【3】パート(P11~)


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