クリエイティブRPG

『お願い、私を止めて――殲滅アルノミ――ここから逃げて――殲滅アルノミ――私を、殺して――』

　全身に刻まれた切り傷と、灼熱のうちに果てた斧。
　あの時の痛みと熱は今も忘れられない。
　だが、それ以上に、語られた言葉は何度も何度も俺の中で繰り返される。

　助けを、求めているんだろう？
　旦那に、弟に、縋りたいんだろう？
　本当は、全てを取り戻したいんだろう？

　そう考えれば考えるほど、俺は尚更あの言葉には従えない。
　ああ、分かってる。
　これは所詮俺のエゴだ。
　それでも俺が今こうして生きているのは、あの時手加減されたからだ。
　だから、たとえ頼まれようと簡単に殺すわけにはいかない――。



〈プロローグ（１）〉
〈プロローグ（２）〉
〈序盤戦〉
〈命を守れ（１）〉
〈命を守れ（２）〉
〈命を守れ（３）〉
〈命を守れ（４）〉
〈命を守れ（５）〉
〈歪んだ野心家に鉄槌を（１）〉
〈歪んだ野心家に鉄槌を（２）〉
〈歪んだ野心家に鉄槌を（３）〉
〈歪んだ野心家に鉄槌を（４）〉
〈取り戻す戦い（１）〉
〈取り戻す戦い（２）〉
〈取り戻す戦い（３）〉
〈下衆野心家、高らかに笑う〉
〈命を守れ（６）〉
〈命を守れ（７）〉
〈取り戻す戦い（４）〉
〈取り戻す戦い（５）〉
〈取り戻す戦い（６）〉
〈取り戻す戦い（７）〉
〈歪んだ野心家に鉄槌を（５）〉
〈歪んだ野心家に鉄槌を（６）〉
〈取り戻す戦い（８）〉
〈取り戻す戦い（９）〉
〈取り戻す戦い（１０）〉
〈歪んだ野心家に鉄槌を（７）〉
〈取り戻す戦い（１１）〉
〈命を守れ（８）〉
〈取り戻す戦い（１２）〉
〈エピローグ〉