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理想の未来に死にゆく絆:第2話

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理想の未来に死にゆく絆:第2話
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這い寄る毒牙


 ぼんやりとした黄色の明かりが一卓の木製テーブルと一脚のイスを照らす。
 そのテーブルの上にトランクを置いたのは、一人のメイド。
 トランクを開けばピンクの空間が広がっていて。何の躊躇もなく彼女は飛び込む。
 着地した先には武装したメイドたちと、ノー・キラーがいた。
 煙幕が広がっている間、ユエに拘束されていたノー・キラーは指先でトランクを開けて、メイドを呼び、子供と入れ替わるように鎖を解いてもらったあと、トランク内へ。
 残ったメイドはその鎖に子供が縛られるように配置し、トランクを持ってその場から逃走したのである。
 ノー・キラーに仕える全ての使用人が揃ったところで、ノー・キラーは彼女たちの前に立つ。
 いつぶりだろうか。誰かを頼るのは。もう二度と頼らないと思っていたのに。
 心臓の脈が早くなる感覚に深呼吸をする。

(一回でも失敗したら許さない)

 昔から根付いている感情を再確認して、メイドたちを激励する。

「みんな、とてもとてもよく似合っているわ。私の作戦は理解しているわね?」

 メイド全員が頷く。

「その通りに動けば失敗しないわ。万が一失敗したら……消えて」

 それを合図にメイドたちは一斉にピンクの世界から飛び出していった。
 ノー・キラーは白衣のポケットから一枚の紙を取り出す。

(あの子供を使って体を若返らせようと思ったけど、義手も悪くないわね)

 魔界でも見かけない術式が書かれた紙を、ノー・キラーは破り捨てる。

(私も動きましょう。まずは身なりを決めないと)

 ノー・キラーも不思議な異空間から、トランクを置いたあの部屋へワープする。
 別の人物として動くために。

◆ ◆ ◆


 首が痛くなるほど背の高い木々に囲まれた森に、エルフの村が一つ。
 グラン・グリフォン都市同盟、トラディ村。
 木漏れ日により幻想的な風景が生み出されているこの村で、戦場の匂いが流れていた。
 剥き出しの根にはエルフと魔人の死体たち。煙の臭いと血の臭いが混じり、呼吸するのも嫌になる。
 空中ではエルフの女と魔族たちを率いるリーダーの一騎打ちが繰り広げられていた。
 両者、弓を引き、最後の一手を放つ。
 お互い矢を受けるが、地に落ちたのは魔族の男だった。
 エルフの女はポニーテールを揺らし、男の胸倉を掴む。

「言え、お前たちの後ろで動いているのは誰だ」

 男はにやりと笑う。

「答えろ!」

「フィリア、パーバート……女の魔族だ……」

「フィリア・パーバート……」

 エルフの女が男を投げ捨てると、他のエルフたちが群がって狩る。

「リーフ様……」

「フィリア・パーバート。その女を殺し、この争いに終止符を打とう」

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担当マスターより

▼担当マスター:黒羽冴

マスターコメント

このたびは理想の未来に死にゆく絆:第2話にご参加いただきまして、ありがとうございました。
そしてお疲れさまでした。また皆様とお会いすることができて嬉しいです!
前回は情報過多でしたので、今回出てきた情報はリアクション内にてできるだけシンプルにまとめております。
何かわからないことなどありましたら、次回アクションに繋げていただければと思います。
……じゃなくて! 皆様大きな地震がありましたが、ご無事でしょうか?
黒羽にできることは、このシリーズを継続することぐらいですが、リアクションが少しでも皆様の力になれたら幸いです。

さて……今回は各パートの結果と魔導具保護についてお伝えしていきます。
【1】ダイアの鍛錬について
こちらは、熱意の籠もったアクションをたくさんいただきました。本当にありがとうございます。
たった一日と半分という短い時間の中でしたので、ダイアが身につけたスキルは本当に少ないですが、今後も鍛錬をつけていただければ、いろんな技を吸収していくと思います。
ただ、パワーや技術、体力とかそういった面ではまだまだ初心者です。強敵に対して自衛するのも厳しい。そんな状態です。
ダイアが現時点で会得したスキルは以下の通りです。
未会得のスキルは皆さんのアクション次第で、ダイアが覚える可能性があります。
【会得済】
・パリイング
・獣人の勘
・獣人の底力
【未会得】
・キルストーム
・シェルブレイク
・クインタプルスラッシュ
・カームフロウ
・フラッシュアタック
・ハイドスロー
・アフターデス
・アバランチ
・ホリゾンタルブロウ
・フェイクサプライズ
また、アイテムを渡された方もいらっしゃいましたが、このシリーズにて少しお借りできたらと思っております。
借りたからといって、そのアイテムが使えなくなってしまうとかはないです。

【2】情報収集について
こちらも情報が少ない中、一生懸命アクションを考えていただき、ありがとうございました。
まずはクルーアルについてですが、協力は得られています。仲もそれなりには良くなってます。
ですが、深入りはしないと言ったところです。今後彼らも皆さんと同じように、染まる武器保護に動く予定です。
一度助けただけなのに頼ってくれたのが嬉しかったのか、暴走してますが……不快にさせてしまったら申し訳ございません。
武具の買い占めについてですが、ノー・キラーがやったことであるとわかりました。
ですが、武具を買い占めた目的は未だ不明となっています。
具体的な質問や信用してもらうにはなど、しっかり練られていたので、普通に顧客情報しゃべってます。商人なのに……。
ノー・キラーの捜索について、あえて触れなかったのですが、お見事でした。
人族に化けた上級魔族を見破るには(今回は変装)、魔族側がボロを出さない限り見抜けない厳しいものとなっておりました。
見抜いたおかげで、一つの小さな命が救われ、彼女が更に強くなるのを防げています。

【魔導具保護について】
こちら、手を挙げていただきありがとうございました。
判定についてですが、第一回のアクション内容で判定させていただいてます。
任された方は個別コメントをお送りしておりますので、ご確認ください。
任された方以外の方々は、次回以降登場する染まる武器を希望することができますので、気になった物があれば積極的に希望していただけると嬉しいです。

【最後に】
年末にガイドを出したこともあって、お忙しかったと思います。
そんな中、アクションや設定をたくさん書いていただき、またアドリブ等を任せていただき、本当にありがとうございました。
ただ、アクション白紙で提出されてしまいますと、招待が出せなくなってしまいます……。
お忙しかったり、体調不良だったりと思っておりますので、次回も定員20名でお待ちしております。
公開日が決まり次第、マスターページにてお知らせいたします。
長くなりましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
体調・余震に気をつけてお過ごしください……!