三千界のアバター

【ゼルカディアP3話】次代へ

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プロローグ1:世界は完璧じゃない


 遠い遠い昔の話だ。

 可能性は奪われた。
 奪われて、消費された。

 故に、鋼の螺旋階段を昇るはずだった命は自らの意志では進めず、技能もまた芽生えない。
 ここは切り落とされた枝から生まれた果実。隠された平穏の中に生じた、ちっぽけな世界。

 ちっぽけで、生まれたばかりの果実を、タウィルは守る。
 もう二度と奪われないために、果実を守護する。それがタウィルの使命であり、存在意義。

 しかし、かつて共に一つだったウムルアは、今やタウィルの創造物を嘲る。

 失敗作、偽物、不完全と。

 ――何が失敗作だ。何が偽物だ。何が不完全だ。

 完璧な創造があると言うのか。ならば、見せてみろ。完全な世界とやらを。

 タウィルは叫ぶ。怒りと憎悪と、濁流の如く渦巻く感情をない交ぜにして、絶叫する。

「このぉっ……! 動け! 動け……
 ――う・ご・けぇぇぇぇえええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 タウィルの感情に呼応し、Dトゥルースの瞳が輝き出した。


■目次■


プロローグ1:世界は完璧じゃない
1:生命樹の頂点に至る一歩
2:歯車の回転
3:残り9分
4:進化の鍵
5:神造生命
6:ベルクリスタルの破壊
7:ヘッドソードとの打ち合い
8:最終未来に至る進化
9:ヘッドソードの破壊
10:遺伝子の乗り物
11:タウィルとの対話1
12:タウィルとの対話2
13:タウィルとの対話3
14:かつて吟遊詩人は唄った
15:夢との決着
16:世界樹信仰
エピローグ1:許し合うということ
エピローグ2:新たな創造の始まり

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