クリエイティブRPG

雲龍世界探訪

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雲龍世界探訪
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- ??? -

 その頃、ニュートラファルガー東方沖150km――。



 狛守 眞白らの小型飛空船は空図の空白地帯を、一路、“鉄壁の島”ノイエスアイゼンへと向かっていた。
 船は、すでに空図の空白地帯へと突入済みだ。本当ならこの辺りまでは調査済みであるらしいのではあるが、空図とは人を迷わせないためのもの。オンボロ飛空船しか持たないようなドラゴンシーカーが閲覧できるのは、安全な航路が確認されている範囲のみ記されたものだけだ……『腕も装備も未熟なお前たちが未知の世界に飛んでいっても、どうせ命を落とすだけだよ。だからお前たちにはどこが真に未知の世界かすら教えない……命を賭けた冒険の結果がとっくに発見済みの島だった、なんて徒労をしたくなければ、未熟者は欲など出さずに、素直にこの空図の範囲内で仕事しておきな』というわけだ。
 なので自分が本当に『空白地帯』を飛んでいるのかすら、眞白にはさっぱり判りはしない。けれど、それでもいいじゃないか……だって眞白は一攫千金を目当てに冒険してるんじゃなく、ワクワクする空の冒険をしたいだけなんだから!
「ずっと前のほうに、大きなマナの塊があるみたいだね。……といってもそこまで大きくないから、小型の石龍島かな?」
「今、予知してみるですぅ! ……うーん、なんだか落胆してる感じの未来が見えたですぅ……きっと、また発見者マークのある石龍島ですぅ」
 眞白の報告を聞いてフォールの聖石を握りしめたクゥネル・レイスが、そんな答えを眞白に返した。白い空図に石龍島の位置と発見済みを示す記号を書きこんでから、眞白は再び周囲に注意を払う。

 白くそそり立つ積乱雲を避け、飛竜の群れを見つけたならば様子を見、飛空船は慎重に道なき空を進む。不十分な装備を補うものは、熟達した特異者としての力……の前に十分な偵察能力であるはずだから。
 そんな慎重さのお蔭だろうか、彼女らはいまだに脅威らしき脅威と出遭っていない。いざという時のために飛空船を乗り捨てられる準備もしてきてはいるが、そんなものは無駄になったほうがいいに決まっているのだ。もっとも……。
「雲の上に浮かんだお宝の島……夢の生活……まだまだ遠そうですぅ!」
 クゥとしては何事もない旅を続けられている幸せよりも、いまだ未発見の石龍島にありつけていない不満のほうが大きかったように見えるが。
 が……そんな時、彼女らは見つけてしまったのだ。その、異様な光景を。



 1隻の中型飛空船の姿が、別の方向からやってきた。船体の大きさの違いもあって、彼らは眞白らの小型飛空船に気づいていないらしい。
 中型飛空船の行く先を見れば、大きな積乱雲がそびえ立つ。が、中型船は速度を落とすこともなく、まっすぐに雲のほうへと進行しつづける……。

 ついに、その船は積乱雲へと衝突した。飛空船が容易く雷雨に負けるわけでもないが、それでも限界がないわけじゃない。それに……視界の利かない中での飛行は、マナ計器があっても危険なものだ。
 が……その時中型飛空船の周囲の雲が、まるで反発するかのように穴を生んだ。船は悠々とその中に入っていって……そして、雲は元通りに戻る。

 そんな飛空船があるなんて話、眞白らは聞いたことがない。
 あれは、いったい何だったのか? 白昼夢か目の錯覚だったのだろうか?



 “雲竜世界”スカイドレイク。
 そこに横たわる世界の秘密は、まだ、特異者の前に現れたばかりだ――。
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担当マスターより

▼担当マスター:るう

マスターコメント

 <スカイドレイク>シリーズ序章『雲龍世界探訪』、無事に終了となりました。
 GMとしてはガイド執筆当初、この情報は出るだろう、この情報は出ないだろう、と予測をある程度立てて挑んでいたのですが、当然ながらそんな予測どおりに進むはずがございませんでした。皆様のアクションの目のつけどころに脱帽です。
 皆様としても、出ると期待していた情報が出なかった、というケースもあるかとは思いますが、今回に限りましては、出なかった情報に関してご心配いただく必要はございません。今回はあくまでもシリーズの序章ですので、出た情報は全てが本編で有利に働く要素となります。得られなかったために不利スタートとなるような情報は用意しておりません。

 そんなわけで皆様には、是非とも今回得た情報を元に本編に挑んでいただきたいわけですが……今回リアクション中に描写した情報は全て公開情報となります。本編では何らかの方法で情報共有済みであるものとしてアクションに利用していただいてかまいません。
 そればかりか今回を含めて<スカイドレイク>シリーズでは、個別コメントで提示してある情報も(何らかの方法で知ることさえできれば)どなたでもアクションの前提としてくださってかまいません。もっとも個別情報は、ストーリーとは無関係だったり、他者には利用できなかったりするものばかりだとは思いますが……。

 シリーズ本編は、参加人数を30名に拡大してお送りいたします。一方で、招待参加の条件は今回よりも厳しく、『次回に繋がる重要な情報を成果を入手なさった方』となる予定です。
 少しでも多くの皆様に本小世界をお楽しみいただけるよう努力して参りますので、何卒ご理解くださるようお願い申しあげます。