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ワールドホライゾン

Holiday in Worldhorizon4

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Holiday in Worldhorizon4
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ワールドホライゾンのクリスマス


ショッピングモール


「ここでなら、クリスマスプレゼントも見つかりそうだね」
 ワールドホライゾン郊外にあるショッピングモールへとやってきて、月路 ミラが妻の月路 鴇に言いました。確かに、ここでならなんでもありそうです。
「うん。何がいいかなあ」
 仲良く手を繋ぎながら、月路鴇と月路ミラはショッピングモールの中へと入っていきました。
 巨大な建物の中には、様々な店が並んでいます。
「思ったよりも、人が多いなあ」
「クリスマスですものね」
 親子連れや、カップルの人波に、二人がいっそうしっかりと手を握りしめます。はぐれたくないと、無意識に力が入ってしまっているようです。
「洋服かあ。ちょっと見てみようか」
 ブティックを見つけた月路ミラが、ちょっとぎこちない様子で店に入っていきました。
 店内には、様々な洋服が、ハンガーに掛けられています。
「うーん、これなんかどうかな。ちょっとモデルになってくれる?」
 そう言うと、月路ミラが、自分が探してきた洋服を月路鴇の身体に当てて様子を見ました。
「うん、なかなかよさそうだ」
 明るい白に、所々赤や青の色が入ったニットのロングワンピースは、なかなかに月路鴇に似合います。
「これじゃ、少し大きくない?」
 プレゼントなのに、私でサイズを確かめてどうするのかと、月路鴇が聞き返しました。
「ええっと……」
 月路ミラ、誤魔化すのがへたです。これでは、明後日に近づいた月路鴇の誕生プレゼントだということが、誰の目にも明らかではありませんか。
「そうかもな。じゃあ、別のに……」
 月路ミラが、持っていた服を棚に戻そうとしました。誕生日は明後日ですから、後でこっそり買えばいいのです。
 ところが、月路ミラが棚に戻した服を、すぐに月路鴇が取り出して、そのままレジへと持っていったのです。
「あれ? 鴇?」
 予想外の展開に、月路ミラが月路鴇を呼び止めようとします。
「はい、早く払って」
 急かされて、そのまま月路ミラが支払いをすませました。
「どうしたんだい?」
 ワンピースの入ったつつみをかかえて、月路ミラが月路鴇に訊ねました。
「だって、明後日買いに来るのも、今日買うのも同じでしょう」
 その言葉に、やっぱり妻に隠しごとはできないなと再認識する月路ミラでした。
「じゃあ、はいっ」
 そう言って、月路鴇が両手をさし出します。早くプレゼントをちょうだいのアピールです。
「えっ、でも誕生日は明後日じゃ……」
「今日がいいの!」
 なぜだか、強く月路鴇が言います。
 月路ミラに教えてある誕生日は確かに明後日です。実は、その日は、月路鴇が始めてワールドホライゾンへやってきた日なのでした。ですから、その日を新しい自分自身が誕生した日として、月路鴇は決めていたのです。
 そして、本当の誕生日は、今日なのでした。ですから、今日ほしいのです。
 月路鴇の様子に、月路ミラも、誕生日は今日なのではないのかとうすうす気づきます。けれども、まだ、その理由までは分かっていませんでしたが。
「誕生日おめでとう。それは俺からのプレゼント」
 改めて、月路ミラが月路鴇に誕生プレゼントを渡しました。
「ありがとう♪」
 本当に嬉しそうに、月路鴇が受け取ります。お返しは、感謝のキスです。
 不意打ちに、月路ミラの思考は停止です。
「さあ、クリスマスプレゼントを探さないとね」
 そう言って悪戯っぽく笑うと、月路鴇は店の外へと駆け出していきました。
 改めて、クリスマスプレゼントを探します。
 ブティックの隣の店で、月路鴇は、コンパクトとリップがセットになったポーチを選びました。これならば、喜んでくれそうです。
 月路ミラの方は、万年筆を選びました。
 あの二人は喜んでくれるでしょうか。
「もう少し、色々見ようか?」
「うーん、そうする?」
 せっかくの二人っきりです。も一度手を繋ぎなおすと、月路ミラと月路鴇は揃って歩き始めました。


 
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