クリエイティブRPG

神多品学園都市

オサレ戦闘INラ・デェス神多品

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オサレ戦闘INラ・デェス神多品
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美しきは散り、美しくなきは塵にっ!

 ボシュンッ!

 なんということだろう。あれだけ消滅しなかったオサレシャドウが、
 天使 墜天使(あまつか ルッシフェル)の手によって消滅していく。
「……なんであんなふざけた奴が」
「愛美さん、認めましょう。これが世界の選択、ですよ」
 高遠 愛美がワナワナ震えている中、陸奥 純平は彼女の肩を叩いて元気づけようとしている。
 そして
「だから、オサレしましょう!」
「嫌だって言ってるでしょう!」
 目をキラキラさせる純平に対し、愛美は嫌だと言い張りその耳をうっすらと赤くしていた。
 だが、今のラ・デェス神多品はオサレフィールドと化している。
 でなければ、この先生き残れないのだ。
「あの、すいません……」
 純平と愛美の前に現れたのは、シャーロット・スミスだった。
 彼女の両サイドには水谷 硝子エスト・レオンハルトが控えている。
「な、何かしら?」
「ふが、ぐがっ」
 純平を押し退けながら愛美がシャーロットへ(今できうる限りの)真顔を向ける。
 そんな愛美に対してシャーロットは、ゆっくりと口を開いた。
「不肖ながら……治安維持部隊の方々に、私の戦術を手伝ってもらいたい……」
 アーミーであるシャーロットからの問いかけに、愛美は思案する。
 現在、集まってくれた特異者たちのほとんどがオサレシャドウと対峙している。
 通常シャドウの数はそこまで多くないが、全て倒すために手を抜くべきではない。
「戦術の内容、簡単に教えてもらえるかしら?」
「奴ら、シャドウたちを分離後……通常個体を誘う……
 そしてこちらに有利な簡易陣地を設営……そこで敵を迎え撃つ」
「……なるほど。簡易な陣地設営に人数が必要、かつ治安維持部隊も安全に攻撃ができるって算段ね」
 シャーロットはこくりと頷く。
 シャーロットの考え、そして実際に目の前にいるシャーロットから悪意は感じない、ということで愛美は治安維持部隊に指示をだす。
「貴方たち、シャーロットの戦術を生かすため、彼女を手伝いましょう」
 治安維持部隊もその戦術には賛成の姿勢で、それを了承した。
 愛美もやる気を出すかのように腕まくりをする。が、
「さ、愛美ー。オサレしにいくわよー」
「あ、ちょっと、こらー!」
「そうこなくっちゃ! やったぜ愛美さん! 大人気になれますよ!」
 純平と誰かに引きずられていく愛美は最後、「シャーロットさん、申し訳ないけど後は任せたわー!」と残して消えていった。
 愛美はいなくなったが、治安維持部隊とシャーロットたちは問題なく動き始めた。
 まずは通常個体と変態、変異個体『オサレシャドウ』を引き離して、通常個体だけを誘導する。
 現在もオサレシャドウと熱戦を繰り広げる他特異者のおかげで、分断・誘導はスムーズに行われた。
 ラ・デェス神多品から少し離れた場所にある開けた場所。
 シャーロットたちはここに陣地を設営することにし、すぐさま準備に取り掛かる
「男手がこちらにあると助かります……」
「任せてくれ!」
 戦闘背のうから土嚢、有刺鉄線を出して部隊の男子たちに渡すシャーロット。
 その間にも通常シャドウが向かってきている。
 これに対応するのが硝子とエスト、そして部隊の女子たちだ。
「硝子様、参りましょうか」
「は、はいです……」
 煌びやかなエストに、今にも泣き出してしまいそうな硝子だが、お互いに武器を握り締めて通常シャドウを見やる。
 エストが前衛、硝子は打ち漏らしを担当するようだ。
「部隊の皆様、一つだけよろしいでしょうか?」
 エストの問いに部隊の皆が頭の上にはてなをかかげている。
「わたくし個人として、やりたいことがございます。
 それはナイツを汚すためでも、、騎士道十戒を侮辱するためでもありません。
 わたくしがこの行動をする事による、いかなる責、いかなる罰はすべてわたくしが被ります」
 エストの真剣なトーンに皆が息を呑む。
 そしてエストが最後に入った言葉は、
「この制服のスカートを外し戦闘を行いたいのです。
 華々しく純粋に 麗しく清らかに 騎士として高みを目指す私を表明するために
 と。
 あまりにも凛として丁寧に言い放たれた言葉を理解するのには数秒を要し、慌てて部隊員たちは「だめです!」と言うことができた。
「そうですか。残念です……」
 エストは残念そうな顔をするが、それも一瞬。
 いつの間にか隣にまでやってきていた通常シャドウを、右手に持つハルペーで狩る。
 それを見た部隊員たちも攻撃を開始。
 エストを中心に陣を組みシャドウを迎撃していく。
 その陣をすり抜けた通常シャドウがいたとしても、後方にいる硝子がそれを許さない。
「エストさんと……一緒なら……」
 不気味に笑うシャドウに心を怯えさせながらも、強く踏み込みフランベルジェによる鋭い突きを穿つ硝子。
 この一撃によりシャドウは消滅し、硝子はほっと一息つく。
「戦闘の最中での油断はいけないですよ」
 硝子に迫る次なる悪意、シャドウからの攻撃をエストが受ける。
 そして、左手にサイコソードを具現化し、そのまま胴体部分を横から真っ二つにするように振りぬき、シャドウを消滅させる。
「す、すいません……エストさんの隣、すっごい落ち着くものですから……」
「ならばこの戦闘をすぐ終わらせましょう」
 硝子の頭をエストがなでる。
 と、二人の後方からシャーロットの声が聞こえる。
「設営完了……皆さん、横に散りつつ、後退を……」
 その言葉に硝子、エスト、部隊員たちは横に逃げつつ、後退を開始。
 これにより開けた場所ができあがり、そこは銃弾の行きかうスペースへと豹変し、通常シャドウを蜂の巣にしていく。
 前進しようも後退しようも、既にシャドウはシャーロットや部隊員たちの間合い。
 進むこと、逃げることもできず、為す術無く消滅していくことしか、彼等にはできなかった。

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