クリエイティブRPG

ゴブリンの恋人

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ゴブリンの恋人
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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【プロローグ】



 囚われたソフィーは牢の隅で震えていた。
 ゴブリンを愛したとはいえ、全てのゴブリンを、ではない。
 特にあのダンバというゴブリンは、明らかに危険だと分かる。

(助けて……! グエル……!)

 自分が牢の中にいるということを忘れるため、グエルとの思い出で頭をいっぱいにしようとする。

 初めて出会った時。
 ソフィーは薬草を取りに森へ入っていた。
 そんな中、グエルに出会って、最初は怖かった。

「祖母の腰痛に効く薬草を取りにきただけなんです! 許してください!」

 それを聞いたグエルは森の奥へ戻っていき、次現れた時には薬草を手にしていた。

「この森はゴブリンのテリトリーだ。若いお嬢さんは近づかない方がいい」

 驚いた。
 こんな紳士的なゴブリンがいるなんて。
 ソフィーは去っていこうとしたグエルを呼び止め、名前を聞いたのだった。


 何度か隠れて会っているうちに、ソフィーはグエルに心惹かれていることに気づいた。
 気づいた最初は戸惑った。グエルはゴブリンである。
 人間である自分が好きになったと告白したところで、どうなるだろう。
 もう会ってくれなくなるかもしれない。

 そんな中での、グエルの告白――というより、プロポーズ。

 嬉しかった。
 何も考えずにOKしてから、グエルが色々と問題点を言ってくれて、でも、それでもグエルと一緒にいたくて、即答していた。

「全部、グエルと一緒にいられるなら耐えられるわ」

 言ってから、それが本心だと気づいた。


「グエル……」

 名を呼んで、小さく微笑む。
 愛しい人の名前。

「絶対に助けに来てくれるわ」

 ソフィーは自分を鼓舞するように言った。
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