クリエイティブRPG

籠の中の鳥:後編

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籠の中の鳥:後編
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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エピローグ

 殺王闘士プロクを撃破した御魂闘士たち。

 月蝕の珠も破壊し、ほぼ無傷で済んだ村人たちも、じきに感情を取り戻すことだろう。

「おねえちゃん、ごめんね」

 おみよは渚にしょんぼりとしながら詫びた。浄化の舞は効いており、渚や、他の御魂闘士たちの言葉もあって正気に返ったのだろう。

「おみよちゃんが謝ることじゃないよ」
「ええ。君は利用されただけ。だから、まずは無事にここを乗り越えたことに胸を張ってください」

 綾取も頷いて見せる。

「おねえちゃん、しばらく帰ってこないの寂しいけど……よく考えたらいつものことだったね」

 おみよはどこか達観したような物言いを始めた。

「おみよちゃん……」

 渚は吹き出す。でも、渚も気になることがあった。おみよが水を取りに行っている間に、綾取に尋ねる。

「ねえ、特異者って他の世界にも行くんだよね? どうやったら特異者になれる?」
「興味ありますか?」

 自称トレジャーハンターは微笑んだ。


 霧の晴れた村の中には爽やかな風が渡っている。
 明日もきっと、こんな風が吹くことだろう。
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担当マスターより

▼担当マスター:三田村 薫

マスターコメント

こんにちは三田村です。ご参加ありがとうございました。

今回初めてCRPGで前後編の続き物、NPCもがっつり絡むシナリオを展開したのですが、やっぱり皆さんを信用して良かったなぁ、と心から思っております。
アクション同士の兼ね合いや、状況の為に必ずしも理想通りの動きではなかったかもしれませんが、今回の事件を解決するのに皆さんのアクションは必要だったと考えています。

皆さん「相手にも心がある」と言う前提でアクションを書いてくださったと感じていて、判定やNPCたちの台詞に生きたと思います。

エピローグで今後の渚の扱いについて匂わせるようなことを書きましたが、また登場したらその時はよろしくお願いします。

またご縁がありましたらよろしくお願いします。