クリエイティブRPG

ジーランディア

「このシュバリエは、見られたものではないので見てはいけません!」

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「このシュバリエは、見られたものではないので見てはいけません!」
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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「――はえ? 待機でありますか?」
 長喜のASの隣に控えていた大鐡神・零式格闘防衛戦術機《サイフォスキャノン》。その操縦席でキクカ・ヒライズミはそんな声を上げた。「中に人がいてまだ生きてるなら、救出しなきゃならん。お前の大鐡神《サイフォスキャノン》じゃ文字通り殴り殺しちまうだろ。まずは俺が出て様子を見てくる」
「はー……しかし、どのみち捕獲するとなれば、大鐡神のパワーは必要不可欠ですぞ?」
「……それも考える。出るぞ!」
 言って、長喜はハッチから飛び降りた。地表のザラストロに向かって降下する。「さて――見せてもらおうか。王朝のシュバリエの性能とやらを!」
「――やりやがったなああああ!」
 ザラストロの双眸《ツインアイ》が輝き、起き上がる。頭上の長喜に対してハイメガソニックキャノンを放った。「ちぃ!」戦場の地形把握。ラビットムーブ。AMBACで機を振ってスラスターを噴かして横に飛び、城壁に足から着地して減速する。ジャンプして転がりながら着地し、カメラを動かしてザラストロを捕捉《ロックオン》。サブマシンガンを掃射する。ザラストロはこれをブーストダッシュで躱し、ダブルパワーランチャーを長喜に向ける。
「喰らえ!」
「ええい!」
 発射。長喜は機体を引き起こして跳ぶが――間に合わない。命中。
「自我が宿ったシュバリエ……しかし、暴走しているのであれば、放っておけませんね」
 納屋 タヱ子が駆るシュヴァリエ・ルークが、魔力強化した紋章盾でハイメガソニックキャノンを防いだ。(ユリアーヌスさんは言っていた。喋れるシュヴァリエは少ないので増えたら友達としてお話したい、と――彼の元へいずれ連れていけたらいいですね)
「こちらは無益な戦闘は望みません。話し合いで解決しませんか? これ以上無益な破壊活動を続けるなら、こちらも手加減は出来ません」
「うるせえええ!」
 ザラストロはマギオンランチャーを斉射する。やれやれ、とタヱ子は呟き、盾を構えて前進した。回避は最初から考えていない。堅く守り、全弾受け切る構え。勿論それではいずれ限界が来る。
「そこ!」
「何!?」
 舞踏。ザラストロを射程に捉えた瞬間、タヱ子は一転舞うような動きで左に跳んだ。ザラストロは一瞬タヱ子を見失い、タヱ子はマジックハープーンをトリガーする。盾の裏から銛が放たれ、ザラストロの右腕、そこにあったダブルパワーランチャーに突き立った。「ぐおおっ!?」回収。魔力鎖《マジックチェーン》が巻き取られ、パワーランチャーをザラストロから奪い取った。「だったらあああ!」ザラストロは左のパワーランチャーを構え、
「こっちにも二挺銃器のサブマシンガンがあるもんね!」
「!」
 側方からの一斉射撃を、ザラストロは魔法防御《マジックシールド》を張って防いだ。「弾幕ごっこがお望みかな! っつってもこっちの弾は無限じゃないから撃ちきるまでの遊びだからね!」アコ・マッケンジーのジャンクアーマードスレイヴ。こちらはサブマシンガンを二丁拳銃にして構えている。
「てめえも敵か! 一回は一回だ! くたばれええええ!」
「いいじゃん、わかりやすくて好きだよそういうの!」
 ザラストロのマギオンランチャーから無数の魔力誘導弾が放たれる。
「ゲームの相手にしたらクソゲーってレベルじゃないけどね!」
 ラビットムーブ。アコはジャンプを織り交ぜた立体機動で誘導弾を躱す。しかし全弾回避とはいかず、数発が命中した。「やるじゃん!」バックショット。機体を翻して二挺のサブマシンガンで応射しながら着地し、ライフリキッドで被弾個所を修復する。ザラストロはやはり魔法防御で堪えた。「お返しだああああ!」ハイメガソニックキャノンが輝き、放たれた。魔力の奔流が修復中のアコへ向かう。命中。
「アレは、まだ見たことが無いシュバリエだな。……自軍領内で暴れるという事は、何かしらあったのだろう。とりあえず、止めねばな」
 ジェノ・サリスの大鐵人・野武士が魔法防御《マジックシールド》でザラストロの攻撃を防いだ。オープンチャンネル。「で? 何故こんなところで暴れてる。ワケを言えワケを」
「八つ当たりだ! ムカついたからこの辺まとめて吹っ飛ばしてやる!」
「……明快だが、それ故に交渉がし辛いな。あー、それだけの力、不毛に使ってここで終わるのは勿体無いぞ。皇国に来ないか? それだけの力があれば、きっと大歓迎されるぞ?」
「お前らを吹っ飛ばしてから、考えてやるぜ!」
「無駄に活きが良いな」
 ザラストロがマギオンランチャーを斉射する。ジェノは小さくため息を吐き、魔法防御を前面に張って前進した。ジェノを囲むように拡がっていた魔法誘導弾は、ジェノが前進したことによって直撃コースから外れる。正面からの魔法弾はシールドに当たって爆発した。ジェノは構わず前進する。抜刀。野武士がヒュプノスソードを抜き放ち、ザラストロに振り下ろす。命中。
「ぐお――まだまだぁ!」
「一撃、とはいかんか……!」
 袈裟に斬られたザラストロは一瞬体勢を崩すが、すぐに立て直して至近でハイメガソニックキャノンを放った。ジェノは魔法防御を張りながら横に跳び、直撃を避ける。
「魔法弾幕を無限に撃ち続ける暴走シュヴァリエか……。確かに周りへの被害も心配だけど、乗ってるパイロットも助けてやらないとな」
「魔法弾幕を無限に撃ってくるなら、ここはマジックウォールの出番ね。あたしが魔法障壁で魔法弾幕を防いであげるから、その間に潤也は暴走シュヴァリエを取り押さえてちょうだい」
 バアル塞上空に進入したスループ型飛空艦の中で、星川 潤也アリーチェ・ビブリオテカリオはそんな会話を交わした。アリーチェはブリッジの艦長席に座り、潤也はハンガーに搭載されたロンデル試作型のコクピットに座っている。
「あてにしてるよ、アリーチェ。――ウェイクアップ・ロンデル!」
「障壁展開! 降下開始! ハッチ・オープン!」
 艦がシールドを展開して降下を始める。ハンガーのハッチが開き、吹き込んだ風がロンデルを揺らす。メンテナンス・ロック解除。「ぞろぞろ出てきやがって!」ザラストロがハイメガソニックキャノンを放つ。命中。障壁でダメージは軽減されたが、衝撃で船体が大きく傾ぐ。「っ――潤也!」
「星川潤也! ロンデル、いきます!」
 発艦。ウイング展開。艦から飛び出したロンデルが滑空用ウイングを拡げ、ザラストロへ向かう。「おーい、誰か乗ってるんだろ? 生きてたら返事しろ!」「くらえええええっ!」ザラストロがマギオンランチャーを放ち、
「えーと、そうだな……こうしよう!」
 潤也はスパイクユニットの背部ウインチを起動した。スループ型飛空艦にウインチを射出し、バーニアを噴かして大きく宙返りする。「アリーチェ、よろしく!」「は!?」命中。無数の魔力誘導弾が艦に命中する。障壁のおかげでダメージは深刻ではない。
「こら潤也!」
「だってこういう分担じゃん!」
「そうだけどこれはなんか違くない!?」
「ごめんて!」
 ウインチ解除。潤也は空中で姿勢を直し、試製蜂巣砲を構えた。「これで終わりだ、暴走シュヴァリエ!」発射。放たれた無数の弾丸がザラストロに向かう。命中。「何!?」籠手打ち。弾丸はザラストロの左腕を射抜き、そこにあったダブルパワーランチャーをザラストロの腕から撃ち落とした。
「堕っちろー♪」
「ぐあ!?」
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