【1】リベリオンの新モードを開発する
(状況は動いている。それなら備えをしっかりしておいた方がいい。マジカルベルン……アンタの力はきっと必要になると思うから)
歯車騎士(
ユファラス・ディア・ラナフィーネ)は、リベリオンの新モード案を吉田に提出した。
①緻密性1、②展開速度1、③耐久性4、④重量2、⑤バッテリー性能3、⑥魔導性能1、⑦魔法出力2
吉田は、「ふむふむ」と頷いてみせた。
「形状指定はどうしますー?」
「剣の形はどうだろう?」
「全く問題はありませーん。けど、どうして剣なんですかー?」
「この前サイタマ式アイアンソードを見つけたから、そういうのもいいかな……って思ってね」
「いいですねー。かっこよさそうです。ところでコンセプトはどんな感じですかねー?」
「今回のコンセプトは長期戦。だから耐久性やバッテリー性能にポイントを割いている。
ま、長期戦にならないに越した事は無いんだけども……きっと役に立つと思う」
「うーん、そうですねー。長期戦になってしまうような事態は避けたいです。そうなったらキツいですからねー」
「わたしも、長期戦はちょっと……」
結愛は控えめに主張した。
「うんうん、長い戦いはしんどいですからねー。
ではでは、今回の案を元に新モードを作ってみますねー。
あ、名称はソードモードYD式Ver1になりますので、その辺よろしくですー」
吉田は工具を持ち、工房の奥に向かった。