【1】地上で材料を集める(1)
(魔法少女の更なる杖のためにも材料になるものを集めるよ!)
というわけで、
恭司・プラズランは第三区画(訓練場)へと向かった。
訓練場では今日も怪魔ノイドたちが訓練に励んでいた。
「キエーッ! 足払いを食らえだゲコ!」
「キィィィエェェェッ!! オレの頭突きを食らえェ!」
奇声を発する怪魔ノイドたちを尻目に、恭司はリヤカーを引きながら廃材を探す。
さすがに不審と思われたのだろう。見張りの怪魔ノイドが恭司に話しかけてきた。
「貴様、何者だゲコ!?」
恭司は、ほわちゃんと一緒に頭をぺこりとした。
「恵まれない少女達のために廃材等を回収してまわっています。ご協力お願いします」
「なにィ!? それとドンケルゴルトに何の関係があるのだゲコ!」
恭司は、廃品を貰えないか懇切丁寧に延々と……ご協力願えないかと、とにもかくも説いて説いて説きまくった。
根負けした怪魔ノイドは、眉間に皺を寄せて不機嫌そうに言った。
「あー面倒くさいんだゲコ! ゴミなら持っていけだゲコ!」
「協力ありがとうございまーす」
恭司はリアカーを引いて廃品を回収すると、ほわちゃんと一緒に帰路に就いた。