クリエイティブRPG

禁断の魔素ドール

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禁断の魔素ドール
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●レスター討伐

 東トリス郊外、廃墟ビルが並ぶ荒廃したエリアの中に、少し頑丈さが目立つ人気のないビルが建っていた。
「ルタが言ってたレスターのアジトで間違いなさそうだな」
 コードネームGun Nutこと、名和 長喜はビルの壁を確認しながら言う。
「見張りがいるかもしれない。まずは俺が様子を見て来よう」
 コードネームJ・青井 竜一はあらかじめ装備していたクローキングジャケットの光学迷彩をオンにして、廃ビルの中に入っていく。
 
「しっかしよぉ、今さらA機関を裏切ったってなんの得にもならねえのによくやるよな」
 飛少年こと迅雷 敦也は両手を頭の裏に置きながら、少し呆れたように言った。
 ベルこと迅雷 火夜もまた呆れたように、飛少年の肩をぽんぽんと叩きながら言った。
「要はお金のためなんでしょ~ 組織から貰えるお金だけじゃ満足できないのよ。ベルちゃん早くアイドルのお仕事に戻りたいからあんまり抵抗されないといいな~」
 飛少年はベルの行動を特に気に留めず、Jの様子を伺う。
 
 と、Jが廃ビル前のメンバーの前に帰って来る。
「見張りは特にいない。どうやら2階の会議室で作戦会議中のようだ。スキをつくなら今だぞ」
 Jの言葉を聞き、エージェント達はスッと目つきを変え、戦闘態勢を整えながらビル内部へ入って行った。
 
 廃ビルの中は明らかに後付けされたような防音設備と、補強工事がなされた跡があった。
「防音設備がかなりしっかりしていますね。派手に動いても問題は無さそうですが、外部の人間に知られないよう慎重に行動しましょう。」
 Unknownこと綾瀬 智也が使用するつもりの武器を確認しながら言う。

「会議室はここか?J」
 Gun Nutが問う。
「ああ。どうする、全員で突入するか?」
「待ってください。違法な魔素の売却ルートについて話しているようです」
 Unknownの言葉に、一同は静まり、レスター達の会話に耳を澄ます。
 
 ────「ああ、そうだな…… 今度は医者のふりをして……」
 
「医者のふり? 何の話だ?」
 飛少年が言う。
「まだ何か言ってる………… 病院…… くすり……?」
 ベルはさらによく聞き耳を立てる。
 
 ――――「馬鹿な患者の家族を騙せば……」
 
「どうやら病気を持つ人の家族に、違法な魔素を薬と偽って売却する作戦のようですね」
 Unknownが言う。
「金のために違法な魔素を売って、人の未来を潰すなんて…… 絶対に見逃すわけにはいかないな」
 牽牛星こと星川 潤也は、持ち前の正義感から怒りをあらわにして言った。

 そこで、Gun Nutが辺りをぐるりと見回してから提案する。
「会議室へ繋がる窓はあそこか。破って突入しよう。俺が先陣を切るから、あとは好きにやってくれ」
「「「了解」」」


ガシャアァンッ!!


「!! 誰だ!?」

 エージェント達の襲来に、レスターと手下達は構える。

「A機関だ。覚悟しろ裏切り者……!」
 牽牛星の声が室内に響き、戦闘が開始した。
 
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