クリエイティブRPG

初めての冒険・入門編

リアクション公開中!

 108

初めての冒険・入門編
リアクション
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7  Next Last

第一章 冒険の始まり
「「よろしくお願いします!」」
 大きな声で揃って挨拶をするアルデア・クェイジトルとクレーエ・サージュの2人。
 そんな彼ら2人を預けるライアー・シェルシェールは冒険者達に向けて色々と頼む、と告げた。
 なおライアーは以前の遺跡探索で足の骨を折る怪我を負い、ある程度歩けるようになったため今回はその怪我のリハビリも兼ねてアルデアとクレーエを手伝うそうだ。
 しかし足の骨を折る怪我では無茶は禁物。まだ戦闘までは行うことが出来ないとのこと。
「まだ俺が本調子じゃないんでな。サンドワームとの戦闘が起きると、どうしても2人同時には守れないんだ」
「なるほど、承知しました。アルデア様とクレーエ様の護衛に関しましては、私達にお任せください」
「おっけ~♪ ちょーど暇してた、この赤銅冒険者のシャロちゃんが手伝ってしんぜよう☆」
 ライアーの申し訳無さそうな表情を前に、川上 一夫戦戯 シャーロットはにっこりと笑って状況を承諾、これから向かう場所の選定を始めていた。

 アルデアの方はと言うと、冒険者として登録直後の初めての冒険に心躍らせていた。
 前回はライアー救出のために一般人として冒険に出ていたが、今回は違う。
 確かに冒険者として登録して、兄に追いつくための冒険が始まるのだ。
「アルデアさん、やっと冒険者になれたんだネ!」
「ロレンツォさん!」
 そんな彼にロレンツォ・バルトーリは声をかける。
 何を隠そう、アルデアが冒険者として立ち上がることが出来たのは彼のおかげなのだから。
「俺、今回の冒険から少しずつ頑張って、兄貴に追いつこうと思います!」
「うんうん、その調子ネ! ライアーさんの隣に立てるように頑張ってネ!」
「はい!」
 嬉しそうに答えるアルデアに対し、ロレンツォの笑みが大きくなっていた。

 そんな中、手続きを終わらせた邑垣 舞花は諸々の諸注意などをアルデアに教え込んでいた。
「初めての冒険ですから、わからないことがあると思います」
「うん。兄貴も、聞くのと見るのでは大違いだって」
 いつもライアーの冒険が終わってから、その話を聞くのが大好きなアルデアはいくつかの知識は教わっている。
 けれど現場ではそれが通用するとは限らないのだと、きつく言われていたようだ。
「そうですね。ですが2人のお手伝いするのが私達ですので、ご遠慮なく申し付けていただければと」
「うん、わかった。よろしくね!」
 手を差し出し、握手を求めたアルデア。
 それに答えるように舞花は手を差し伸べ、ゆっくり、柔らかく手を握り返して握手。

 一方で、クレーエは少しだけ震えて、恐怖に苛まれていた。
 まだ1度も冒険をしていない、一般的な日常を送ってきた彼女にとって、これから始まる冒険はちょっとした非日常の始まり。
 本当に大丈夫だろうか、先輩の皆さんに迷惑をかけたりしないだろうか、などなど様々な考えが頭に巡る。
「大丈夫? 初めての冒険は、やっぱり怖いかな?」
「う……は、はい。そう、ですね……」
 優しく話しかけてくれた星川 潤也の声に、ほんの少し安心感を得たクレーエ。
 それでもまだ、不安なことだらけでいっぱいだと小さく呟いた。
「その気持ちは大事だと思う。けれど、依頼を受けたからにはちゃんと依頼品をもってこないとね?」
「そうですね、まずはそこからになりますわ。怖くても、依頼はきちんと完了させなくては」
「は、はい! もちろんです!」
 騎沙良 詩穂佐伯 まおの言葉をしっかりと胸に刻み込んだクレーエはぐっと拳を握りしめ、一歩、冒険の道へ踏み出す。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7  Next Last