クリエイティブRPG

カルディネア

肉食植物トリフィド

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肉食植物トリフィド
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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第一章 村人の避難

「冒険者として緊急の依頼任務に取り組みましょう」
 邑垣 舞花は、先達の地図で村の地理を把握して、避難先と避難ルートを頭に叩き込んだ。
「状況は大方把握しました。トリフィドとの戦闘が予測されますし、村人の皆さんが巻き込まれないよう避難誘導に努めたいです」
 舞花は冷静な観察眼で状況を俯瞰して、弁論術を使って、分かりやすく現在の状況を説明して村人の皆さんに避難を呼びかけた。
「この場に留まると、冒険者とトリフィドの戦闘に巻き込まれる恐れがあります。安全な広場への避難をお願いします」
 そして、村人数名を避難所である広場まで連れて行った。
 そのときである。
「ピギャアアア!」
 突如、トリフィドが現れた。
 舞花はトリフィドを見るなり、狩人の弓で矢を射ながら、トリフィドを牽制していった。
 すると、トリフィドは警戒したのか、すぐさま退散していった。
 避難開始から十数分後、ようやく広場が見えてきた。
「皆さん、お疲れ様でした。後は、他の冒険者さん達が退治してくれるので、しばらくそこで待っていてくださいね」
 その後、舞花はトリフィドが広場に近付かない様に見張りをしつつ、避難する途中で怪我した人達を陽光草で治癒したのであった。

「怪我人がいないか調べる必要がありそうですね……避難所を作り、小結界などで安全性を高めたら仲間達と一緒に手分けして、避難誘導や手当てなどを行いましょう」
「はーい、前衛の人達や参加されている冒険者さんと一緒に避難誘導を行いますわ♪」
 マリア・ハウディアンナは、リィタ・ハウディアンナエルフの弓兵隊長と共に避難所を作ると、負傷者や村人がいないか、辺りを探し回った。
 そして、見つけ次第、避難所へと連れて行った。
 そんなとき、
「あっ! 森の向こうに、怪我人がいます!」
 エルフの弓兵隊長が、森の向こうを指差した。エルフの弓兵隊長が指差す方向を見ると、そこには地面に倒れ込んでいる男性を発見した。
「あいたたた……トリフィドから逃げている途中で、転んじまったよ……」
 3人は男性の元に駆け寄って、マリアが声を掛けた。
「大丈夫ですか? 今すぐ治しますからね」
 マリアが【クラス】僧侶によるスキル・聖光で、男性が負傷した膝に手をかざすと、たちまち傷が塞がっていった。
「うわぁ、ありがとうございます」
「お礼は結構です。それよりも、近くの広場に避難所を作りましたから、そちらに避難しましょう」
 マリア達は、村人の男性をあらかじめ作った避難所まで誘導していった。
 そんなとき、トリフィドが現れた。
「うわぁ! 何で、こんなところにトリフィドが現れるんだ?!」
 男性は突然、出現したトリフィドを眼前に、悲鳴を上げるが、リィタが前に出た。
「大丈夫ですわ。ここは、わたくしにお任せください!」
 リィタは、軽業師の足捌きで敵の攻撃を難なくかわすと、【クラス】格闘家によるスキル・獅子魂(シーザーズ・スピリット)で、気の力を込めた拳を複数回叩き込み、トリフィドを吹き飛ばした。
 吹き飛ばされたトリフィドは、その場で倒れ込むと、慌てて退散していった。
「ふぅ……案外、大したものではなかったですわね」
 と、ちょっと物足りなさそうなことを言いつつも、笑みを見せるリィタだった。
 その後、4人は無事に避難所まで辿り着き、以後はトリフィドが近付かない様に、3人で見張りをしながら、他の冒険者からの報告を待った。

「傭兵団・乳と牛の出陣です。怪我人がいないか仲間と協力しあい調査して、見つけたら、仲間と手分けし応急手当して安全な場所に避難場所作りを致します」
 葉月 聖愛は、ニャン・カルバレットマリリス・アンジェリカを連れて、村人や怪我人がいないか探し回った。
「避難所は、どこなの~?」
「近くに、仲間が作った避難所がありますから、そちらに避難してください。案内しますよ」
「あいたたた……逃げる途中で、転んで怪我しちゃったよ……」
「大丈夫だ。今すぐ陽光草で治してあげるからな」
「うわあああ! トリフィドが、こっちに迫って来る!」
「喰らえ! 火炎破弾! よし、退治出来たぞ!」
 こんな調子で、次々とトラブルは起きたが、それでも3人は諦める事なく、村人達を安全な場所に避難させた。

「何が原因で植物が凶暴化したのかは分からんが、被害は最小限の方が良いし、一般市民達を巻き込みたくねぇからな」
 春夏秋冬 日向は、先達の地図で避難場所への最短ルートを確認しそのルートを辿って行く作戦に出た。
「舞花さんも言っていたけど、ここから少し離れた広場の方が安全みたいだな」
 軍馬に跨って駆け抜けながら、避難場所を探してる人を【クラス】狩人によるスキル・狩人の追跡で若い女性を見つけた。
 逃げ遅れて、迷子になったのかもしれない。
「キャー! 助けて!」
 日向は、吹雪く日を起こすことで、視界を悪くして、【クラス】戦士の「堅固な防御」をした。
 その後、精霊銀の剣を奮うと、トリフィドは一目散に逃げていった。
「あ、あなたは……?」
 突然現れた冒険者に戸惑う女性。
「安心しろ。俺は怪しい者じゃない。お前を助けに来たんだ」
「私を……ですか?」
「そうだ。今、ちょうど軍馬があるから、避難所まで乗っていかないか?」
 すると、女性の顔は青ざめて、
「嫌よ。馬に乗るなんて、ちょっと怖いわ!」
「安心しろ。コイツは大人しいが、力は強いし、俺の背中にしっかり捕まっていれば、落ちる心配はない。他の仲間達にも会えるぞ」
 それを聞いて、女性は、
「そ、そういうことなら……」
 と言って、恐る恐る軍馬に乗った。
「よし、忍として皆を守るぜ!」
 日向はそう言って、軍馬を走らせ、無事に女性を避難所まで送り届けた。

「もしかしたら『ここ』に落ち着けるかもしれない。となると、住人の為に一肌脱いでおくのは好感度アップになるかも」
 フローリオ・エステンは、トリフィドが暴れてパニックになっている人を道案内させた。
「皆さん、落ち着いて! この方向に逃げて!」
 確信をもって明確な指示を出せば、人々の行動を上手く誘導させることが出来るはずだと考えた。
 ところが、そんな中……。
「大変よ! トリフィドが襲ってきたわ!」
 女性の声が聞こえてきた。
 どうやら、トリフィドが追いかけて襲ってきた様だ。
 フローリオは、水流でトリフィドを押し流した後、凍結呪でトリフィドの動きを封じた。
「皆さん、これでとりあえずは大丈夫です。しかし、いつ襲ってくるか分かりませんので、今のうちに逃げてください」
 その後も、フローリオは懸命に村人達を避難所まで案内していった。

 それから数時間後。村人達は無事全員避難する事が出来た。
「村人の皆さんは、全員避難しました。あとは、討伐チームの皆さんで頑張って下さいね!」
 村人避難チームである聖愛からの連絡を受けて、討伐チームは、遂に出動した。
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