クリエイティブRPG

カルディネア

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【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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■煙草と魚


 快晴の朝、リュクセール王国、セロナブル。

「良い天気じゃな」
 暇潰しにこの世界を訪問した雨月 碧玉斎は、クオータースタッフを突いて親し気に門番に挨拶をする。弥久 ウォークスは本日不在だ。
「儂か? 儂は地元では聖龍と呼ばれとる者で」
 見知らぬ顔に怪訝な目を向ける門番に、正体を明かすが【クラス】僧侶の威厳もあってか崇められてしまった。
「ああ、崇めなくとも良いぞ、ここでは知られとらんじゃろ?」
 碧玉斎は門番の頭を上げさせ、
「済まんが、質屋と良い煙草が売っとる店を知らんか? ここに来たばかりで、中々口に合う刻み煙草が無くてのう」
 訊ねた。
 その近くでは、暇そうにしていた所を誘われたティグリス・ブラックが黙々と草刈り中だ。
「むむ!! こっちも威嚇するぞ!」
 ティグリスが気性の激しい小動物に威嚇されて、鋏を大きく振り上げ万歳をして対抗する。
「ティグリス、行くぞ」
 無事に許可と情報を得られた碧玉斎の呼ぶ声に、
「お仕事ご苦労様です」
 急いで駆け寄ったティグリスは、門番に会釈をしてから都の中に入った。

「さすが、1000年も平和が続いとる所は違うのう(しかも神龍の加護があるときたもんじゃ、きっと儂にも何かご利益があるに違いない)」
 街に入った碧玉斎が平和と賑やかさに感心と興味を胸に真っ先に向かったのは質屋だ。
「わぁあ、すごい賑やか~」
 ティグリスは、初めての街に鋏を開け閉めしながら上機嫌について行く。
 無事に質屋に赴き、碧玉斎が持参した水晶のネックレスを換金してから交易市を覗きに行った。

「さて、この金で良い煙草を購入しようかのう」
 軍資金を得た碧玉斎は、門番の情報を元に煙草を扱う屋台へと向かった。
「じゃぁ、僕は美味しい海産物とか探そうかなー」
 ついて行くティグリスは、美味しい海産物を求めて周囲をきょろきょろ。
 しばらく歩いた所で、
「ここじゃな」
 碧玉斎は煙草を扱う屋台に辿り着き、
「ほう、色んな種類があるんじゃな」
 品の豊富さにびっくり。
「色んな葉っぱがあるねー」
 ティグリスも興味津々ときょろきょろ。
「どうぞ、自由に手に取り匂いを嗅いで構いませんよ。もし巻きの方なら……」
 店主の50歳の男性ドワーフが快く迎えるなり、別の種類の煙草を用意しようとするが、
「いや、儂は喫煙具を使うから、こちらの葉の方が助かる。どんなものがあるかのう」
 碧玉斎はすぐに制止し、並べられている刻まれた葉の方に視線を送った。
「香りや後味が甘かったり爽やかだったり香料を混ぜているので色んな物があります。また、香料とかを色々混ぜてお客様の希望の味を作りますよ?」
 店主は、気のいい笑顔で商品とサービスの紹介を始めた。これも沢山の品が集まる交易の賜物だろう。
「ほぅ、それは面白そうじゃな。ならば……」
 碧玉斎はサービスに興味を抱き、煙草の希望をあれこれと伝えた。折角吸うのなら自分の好みが詰まった物がいいに決まっている。
「すぐに用意をしますね」
 碧玉斎が店主とあれこれやり取りをしている間、
「向かいの屋台、魚を売ってる~」
 ティグリスは、ルンルンと見つけた向かいの屋台へと鮮魚を覗きに行った。
「ん、ティグリスの姿が……」
 店主のやり取りの途中で碧玉斎はティグリスの事を思い出し振り返るが、もぬけの殻。
「あんな所に、鮮魚の屋台か。まあ、よかろう」
 軽く周囲を見回し、向かいの屋台に姿を確認てから再び話に戻った。
 一方、
「うわぁあ、新鮮な海産物ばっかり~」
 ティグリスは、屋台を埋め尽くす新鮮な海産物に目を輝かせた。
「この魚、見た事ないなぁ。どんな味がするのかな~」
 あれこれと見ていく中、当然この世界独特の海産物もありティグリスを虜にする。
「この魚の名前を教えて下さいな」
 時には魚の名前を聞いたりと存分に満喫していた。
「これとあっちも下さいな」
 もちろん見るだけでは済まない。ティグリスは気に入った鮮魚を幾つか購入した。
 買い物も終わり碧玉斎と合流するかと思いきや、
「あっ、あっちに干物の屋台がある!」
 好奇心の赴くままフラフラと結構離れた所にある屋台へ行ってしまった。
 結果、
「おお、ありがたく使わせて貰うぞ……む? ティグリス姿が見えぬな。先ほどまで向かいの屋台にいたはずだが」
 店主から調合を終えた煙草を受け取った碧玉斎は、ティグリスの姿が見えず困惑する事となった。
「……ひとまず屋台の主に聞いてみるとしよう」
 勘定を済ませて、向かいの屋台へと聞き込みに行った。
 運よく店主が行方を知っていたため、すぐに干物の屋台へ向かい、
「碧玉斎さん、美味しい干物!」
 喜々と物色の末に購入した干物を掲げるティグリスに迎えられた。迷子の自覚が無い模様。
「いつの間にか姿が消えておって驚いたぞ」
 碧玉斎の溜息混じりの言葉に対して、
「ごめんなさい」
 ティグリスは素直に謝った。
「見つかったからもうよい。さて、肉の串焼きでも買って食べながら帰るかのう」
「うん、食べるー」
 合流を終えた碧玉斎は、ティグリスと肉の串焼きを買いに行った。

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