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ようこそ、砂漠の村へ!

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■発掘と謎とロマン


 快晴の早朝、ローランド、サブラ砂漠、砂漠の村『デザトゥ』。

「ねぇ、キィお兄ちゃん、道案内をお願い!」
 永見 博人は村に迎えてくれたキィに頼みごとを持ち掛けた。
「いいよ。行きたい所、どこでも案内するよ」
 キィはにっこりと快諾した。
「ありがとう!」
 博人は礼の後、隣のヒストリアンともども改めて自己紹介をした。本日は永見 玲央は不在で二人だけだ。
「じゃぁ、遺跡発掘のお話が聞きたい!」
 博人の希望を受けてキィが案内したのは、
「いいぜ、何が聞きたいんだ?」
 発掘に出かける準備をする中年の男性ドワーフの所だ。
「遺跡に関する事なら、経験談とか蘊蓄話とか何でも!」
 博人は前のめり気味に男性に言った。好奇心で目を爛々とさせながら。
「それじゃ、ボクは……」
 用事は終わったとキィが去ろうとするが、
「キィお兄ちゃん、道案内と引き合せだけは駄目だよ。話に混じって」
 博人に呼び止められ留まる事に。
「オレはドランだ。準備が終わるまで話をしよう」
 ドランは話を始めた。
「その遺跡すごいね」
 博人は『商人の心理術』を用いて、ドランが気持ちよく話せるように気遣い、
「それは大戦の頃の遺跡だよね?」
 ヒストリアの『考古学(ローランド)』の知識も生かす。隣には楽しそうなキィ。
「そうだ……よし準備が出来た。話は終わりだ」
 ドランの準備が終わった瞬間、
「僕達も参加していいかな? 実際の遺跡発掘作業現場を見られたら嬉しいなぁって」
 博人が訊ねた。ちらりとヒストリアとキィを見て。
「いいぜ!」
 ドランが豪快な笑顔と共に快諾した時、
「もしや、遺跡探索者だろうか?」
 遺跡探索者を探して村を回っていたジェノ・サリスが登場。
「そうだが、あんたは?」
 ドランは訝し気にジェノを見た。
 ジェノは名乗ってから、
「遺跡探索の手伝いをさせて貰えないだろうか。遺跡探索はロマンがあるからな」
 本題を持ち掛けた。
「いいぜ!」
 ドランはあっさりと歓迎した。
 という事で五人は、揃って発掘現場に向かった。

 発掘現場。

「見つかったぞ」
 ドランがあらかじめ目星をつけた場所から発掘品が出土した。
「蝶々が刻まれた石の棺だ!」
 砂の下から出て来たのは、蓋に蝶が刻まれた石棺だ。博人も興奮だ。
「きっちり密閉されていて、中身を確認するためには砕くしかなさそうだが」
 ジェノは入念に石棺を確認してから、開ける手段を提案した。
「あぁ、そうしてくれ」
 ドランの言葉を受け、
「ならば任せてくれ」
 ジェノは力を溜め、強力な一撃、『不動穿砕』を繰り出して石棺の蓋を一瞬にして砕いた。
 そして出て来たのは、
「装飾品が沢山だ……それに石もごろごろ」
 博人の言葉通り腕輪や耳飾りなどの装飾品の他に手の平サイズの石。
「石は全部蝶が刻まれている……装飾品の形式から大戦以前の物だな」
 ジェノは装飾品を手に取り『遺物鑑定(ローランド)』の知識をフルに使い、年代を特定する。
「だね」
 同じく『遺物鑑定(ローランド)』を有する博人の鑑定も同じ結果だ。
「これまで発掘してきた物の中で、印象が強かったものはあるだろうか?」
 ジェノは、石棺の中身を確認しつつ何気なく訊ねた。
「薬の作り方が刻まれた石板を見つけて、再現したら幻覚を見せる薬で、あまりにも強力で、事態収拾は大変だったな……後は、この蝶、だな」
 ドランが当時を思い出してか渋い顔をしてから、蝶が刻まれた石を手に取った。
「他にも見つかっているのか?」
 ジェノが興味から先を促した。
「あぁ、同じように石棺に入っていて、中身は色々違うんだが、必ず蝶が刻まれた石が大量に入っている」
 ドランは肩を竦めながら答えた。
「じゃぁ、この蝶にも何か意味があるのかも……」
 博人は発掘品が示す物を読み解こうと思考を始める。
「どんな意味が?」
 キィが刻まれた蝶を見ながら小首を傾げた。
「……蝶だけじゃなく石棺に入っている事にも意味があるのかな……もう少し手掛かりが欲しいね」
 博人は『暗号解読Ⅱ』で、刻まれた蝶の意味を読み解こうと挑戦する。
「そうだな。他にも同じような物があったと話していたが、その中身は同じなのか?」
 ジェノは頷いてから、他の石棺について訊ねた。
「いいや、蝶が刻まれた石だけだったり硬貨だったり色々だ。同じ蝶が刻まれているという事は何か関連が?」
 ドランは指を折りながら言い、正体を知りたそうに訊ねた。
「普通に考えればそうだろうが……」
「中身が色々違うのも意味があるかもしれないよ」
 ジェノと博人は思う事をそれぞれ口にした。
 この後も、ジェノと博人達はドランの手伝いを続けた。
 発掘を終えて別れる際、
「大がかりな探索が必要になったらギルドの依頼ででも呼んでくれ。その時はもっと準備をして手伝いに来るぞ?」
 ジェノは次のためにと根回しをしてから去った。

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