クリエイティブRPG

駅前広場迷子誘導

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駅前広場迷子誘導
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 タイニー・マッチこと人見 三美は市民の安全が第一、と言うことで避難誘導に回っていた。考速で判断力を高める。彼女はブースターブルームに乗って、空から逃げ遅れを探している。生命力を探知するソウルサーチの能力だ。ライブラリィローブは、高いおとぎ話のブレイブソースを持つ彼女に土地の情報を提供していた。案の定、恐怖からか、物陰にうずくまって動けなくなっている市民を発見。
「大丈夫ですか?」
 三美はすぐにその人の近くに降り立った。
「な、なんとか……」
「こちらへ。私がお守りします」
 その時、こちらを見つけたプテラノドンが突っ込んで来た。三美の周囲を飛んでいたフラワーシールドがそれを防ぐ。花弁が散った。すかさずマジカルフュージルで牽制した。敵が離れて行くのを見ると、彼女は市民に向き直り、
「まあ、お怪我が」
 慈愛の光で治療を施し、アナベル・アンダースが扮する捜査官に後の誘導を依頼した。市民は彼女の胸についたメカポリスニャンバッジで、アナベルを信頼に足る人物と判断したらしい。安心したように、アナベルの誘導に従って付いていった。この捜査官もやはり土地勘を持っており、更に状況の俯瞰把握に長けているため、迷うことはない。
「あ、瓦礫が……」
 市民の声がしぼんだ。行く手に瓦礫が落ちており、ここを越えるのは難しそうだ。だが、アナベルは臆さない。パイルドライバーを向けると、問答無用で打ち出し、破壊する。
「行くぞ」
「……! はい!」
 元気を取り戻した市民は、彼女の後にしっかりと付いてきた。突っ込んで来るプテラノドンは、アナベルが身代わりになって敢えて捕まる。
「この先を真っ直ぐ進めば大丈夫の筈だ」
 市民にそう告げて、彼女は自分を捕まえるロボットに触れた。解析と制御を用い、逆にその操縦を試みる。人の少なそうなところを見極めて……。
「タイニー、撃墜を頼む」
「わかりました」
 三美はすぐに合流した。マジカルフュージルが立て続けに火を吹き、プテラノドンを撃つ。アナベルは落下したが、着地の衝撃はパワードスーツによって減衰される。
「大丈夫ですか?」
 三美が気遣わしげに尋ねた。捜査官は肯き、
「ああ。問題ない」
 二人はその後もスムーズな誘導を行ない、駅前広場の怪我人を減らすことに貢献したのだった。
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担当マスターより

▼担当マスター:三田村 薫

マスターコメント

こんにちは三田村です。ご参加ありがとうございました。

少人数でも役割分担がしっかりできていたため、堅実な結果になったと思います。
やっぱりワールドごとに色々と解決方法が違うのが楽しいなと思いました。
お疲れ様でした。

またご縁がありましたらよろしくお願いします。