クリエイティブRPG

ハーレム屋敷とチキュー?パーティー

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ハーレム屋敷とチキュー?パーティー
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第1章『屋敷とカラス』


 プリシラ王国のとある山、その中を教会(冒険者ギルド)からの依頼を受けた冒険者たちが進んでいた。
 シャーロット・フルールアレクス・エメロードも山へ到着していた。

「戻って来ない女の子がたくさんかー・・・・・・食べられたりしてなきゃいいけど」
「だな。何かあったのは確かだ」

 2人が見回せば、どこもかしこも木ばかりで屋敷の場所は検討がつかない。

「それじゃ、空はアレクちゃんと、このホークちゃんにお願いするね」

 シャーロットは腕にとまっていた『スパローホーク』を飛ばした。アレクスも自身の翼を広げる。

「探索は技術磨いてるシャロにゃ到底敵わねぇが、探索範囲分担でちったぁ貢献するぜ」

 そして、彼は飛び立ち周囲を見渡した。

「ボクも斥候らしく地上で探しちゃうよ!」

 シャーロットは周囲の状況を把握しつつ、『冒険者向け探索セット』に入っていた方位磁石を確認する。

「屋敷なんだから絶対目立つものがなにかあるはず。この調子で進んでいくよ」

 やがて、彼女が飛ばした『スパローホーク』が鳴いた。その先には例の屋敷のものであろう屋根が見える。
 シャーロットとアレクスが向かうと、そこには目的の屋敷があった。
 噂通り頑丈そうで禍々しいオーラを放っている。扉からしか入れなそうだった。

「アレクちゃん、他のみんなが分かるように狼煙よろしく!」

 アレクスは銃で『スモークバレット』を放つと、煙が長細く上がっていく。それを見た他の冒険者たちが集まってきた。

「招待状が入手できればそれに越した事はないのだけれど、ボクみたいな美少女に送って来ないのはオカシイよね?」

 一方、アイン・ハートビーツが不満げに首を傾げる。彼女が歩いていると、仲間が上げたであろう狼煙が見えた。

「あそこに屋敷があるみたいだね」

 アインは自身を浮かせると、エネルギーを使って木々の上を飛んでいった。光の翼で風を切りながら屋敷の前まで到着する。
 そこには噂通り大きなカラスが近くの木にとまっていた。

「招待状はないけど、正々堂々と正面から入るよ!」

 彼女が扉の前に立つと、カラスたちがチェックするように見つめ始める。
 アインは明らかに女性であったが、カラスたちはまだ見つめていた。

「招待状がない分、厳しいのかな」

 視線に耐えていると、1羽のカラスが木から下りてきて地面に足をつく。そして、ひょこひょこと跳ねながらアインを観察した。
 特に、その美しい脚が気に入ったのか、覗き込むように見ている。
 黒い目が何度も瞬きをし、まるでローアングルから写真を撮られまくっているようだった。
 さすがのアインも恥ずかしくなってきた頃、カラスは扉へ向かうと、かぎ爪で器用に扉を開けた。

「よーし、どんなに醜悪でも“正気のまま”お仕えしてこそ真のメイドってことを証明しに行くよ!」

 彼女は意気込むと、屋敷の奥へと入っていった。
 アインが屋敷内に入ると、すぐに扉は閉められる。その様子をシャーロットとアレクスは窺っていた。

「あのカラス共、女だけ選んで招き入れてんのな」
「女の子しか入れないっぽいから、ボクだけで行ってくるよ・・・・・・変な事になったら助けてよね」

 少し不安げにシャーロットは呟く。しかし、アレクスの表情は変わらない。

「あん? そりゃ助けるにゃ助けるがシャロの場合、変な事の前に大抵相手がぶっ飛んでるだろ。お転婆姫さん過ぎて、むしろ相手の身のがしんぱ、げふぅっ!?」

 次の瞬間、アレクスに蹴りが入った。心配する様子の全くない彼にシャーロットが頬を膨らます。

「ぷー、一応ボクも女の子だし!」
「そ・・・・・・そういうとこだぞ・・・・・・」

 腹を押さえるアレクスをよそにシャーロットは扉の前へ向かう。カラスたちは目の前にいる彼女のチェックを始めた。
 様々な経験をしてきたシャーロットは視線に恥ずかしがることもなく、ポーズを決める。
 しばらくすると、数羽のカラスが扉を開け始めた。

「ありがとう、カラスちゃん」

 シャーロットは屋敷に入りつつ、『アサシンダガー』を振るう。カラスと距離があり、当たってないように見える。
 しかし、扉が閉まった瞬間にカラスが落ちていった。

「どうやらバラバラちゃん☆になったみたいだし、お次は」

 シャーロットは扉の中央にある鍵部分を弄り始める。
 一方、外では他のカラスたちが騒ぎ始めていた。その混乱に乗じてアレクスも木の陰から飛び出す。

「うーわー・・・・・・魔物相手とはいえ容赦ねぇなシャロ。しかもあの短剣たしか毒あんだろ。一応フェスタの、しかもトップクラスに人気のアイドルなのになぁ。はぁ・・・・・・」

 ため息をつきながらも多数の光の十字架を召喚し、残ったカラスに放った。光に貫かれると、カラスは落ちていく。
 それと同時にシャーロットが扉を開けた。

「どうよ、器用な手先の見せ所っ♪」
「サンキュー、さて俺も中に入るとすっか」

 アレクスが屋敷内に足を踏み入れると、他の冒険者たちも侵入していった。


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