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それぞれの世界での夏祭り・7

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それぞれの世界での夏祭り・7
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■動物と過ごす時間


 快晴の昼、テルス、サクスンのとある牧場の前。

「送ってくれてありがとね。迎えもよろしく!」
 舞阪 小梅は、送ってくれた鷹野 英輝に礼と共に迎えの事を念を押すのも忘れない。
「えぇ、約束の時間は守って下さいね」
 生真面目な英輝は、訪れる前に決めた約束を思い出させた後、行った。
「はいはい」
 小梅は軽い調子で見送った。
 改めて、
「ここがテルスの動物と触れ合う事が出来る牧場とか」
 牧場を見上げながら、手に入れた情報を頭の中で確認してから、
「マジ楽しみ♪ 珍しい動物と触れ合いが出来たらいいなぁ」
 期待満々の笑みをこぼしながら、牧場に入った。

「ペルドア牧場にようこそ! あたいはリコ。牧場主の両親は出掛けてていないから、何かあったらあたいに声を掛けてね」
 15歳の作業服を着た活発な娘がやって来た小梅を迎えた。
「よかったら動物達におやつをあげる体験をしてみない?」
 リコは動物触れ合いの定番に誘う。
「やるやる♪」
 小梅は即答し、リコから動物達のおやつを幾つか貰ってから、喜々と交流しに行った。

「こんにちはー、小梅だよぉ」
 小梅はペガサスの子供に近付き、少しも警戒されぬようにと優しく声を掛けてから、
「おやつをどうぞ♪」
 お菓子を差し出した。
 ペガサスはじぃと小梅と差し出されたお菓子を見比べ、
「どうぞ♪」
 敵意は無いと認めたのか、そろそろとお菓子を食べた。
「にゃふぅ、可愛い☆」
 小梅は、小さなペガサスの愛らしい食べっぷりに堪らず、手が伸びもふもふの毛並みに触れる。
「もふもふだぁ」
 ペガサスは嫌がる事無くされるがまま。小梅はもふもふを堪能した。
 その時、
「ん、不吉な予感が……でもこれは……」
 『フューチャーヴィジョン』が小梅に不吉な出来事を予知させるが、なぜだかクスリと笑みを洩らすだけで対策をする様子が無い。
 なぜなら、
「ん……あらあら」
 かまって欲しいという悪戯で命の危険は無いから。
「ほら、引っ張らないで、遊んであげるから」
 小さな子供のグリフォンが、遊んでとばかりに小梅の桃色の長い髪を嘴で引っ張っていたのだ。
 小梅の返事を聞いたグリフォンの子供は、ぱっと嘴を離して飛び駆け出した。
「駆けっこ、負けないよ」
 察した小梅は、グリフォンの子供を追いかけた。
 この後、約束の時間までたっぷりと動物達と交流した。

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