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アイドル大図鑑第3回目の生配信

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アイドル大図鑑第3回目の生配信
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■夜のオルトアース・2


 快晴の夜、オルトアース、星獣都市ハコダテ。

「来たわね、モコ」
 アリーチェ・ビブリオテカリオが桃子を見つけるなる声を掛けて来た。
「うん、久しぶり! それで……というか、もう聞かなくてもいいかも?」
 再会を喜ぶと共に、待ってましたとばかりのアリーチェの様子に何やら悟った桃子。
「えぇ、聞く必要は無いわ」
 アリーチェはきっぱりと言い切った。潤也達から話は聞いているから。
「さあ、行くわよ」
 アリーチェはさっさと歩き出した。
「行くって、どこに?」
 そろそろとついて行く桃子は、疑問符を顔に行先を訊ねた。
「ハコダテといったらやっぱり夜景よ。せっかくハコダテに来たんだから、モコも見ていきなさい」
 アリーチェはくるりと振り返り、協力する気満々さを見せた。言葉はツンとしているが、
根は優しいのだ。
「もちろん! 見たい! 皆にも見せたい!」
 これまでの交流でアリーチェの人柄を知る桃子は、嬉しくなり足運びがますます軽くなった。
 とにもかくにも、アリーチェの案内で桃子は夜景が最高に美しい小高い場所へ行った。

「わぁぁぁ」
 目的地に到着するなり、桃子は眼前の夜景に感嘆しか口に出来なかった。宝石箱をひっくり返したかのような美しさだ。
「驚くのはこれからよ」
 【スタイル】ミーティアシンガーのアリーチェは、連れて来た≪星獣≫フルートバードを『星の結晶』で≪星獣≫ピッコロフェニックスに進化させた。
 そして
「♪♪」
 ≪星獣≫ピッコロフェニックスに『≪星獣≫やさしい子守唄』を歌って貰う。
 ≪星獣≫ピッコロフェニックスは歌いながら、アリーチェと桃子の周りを飛び回り、癒しの音色を響かせる。
「ピッコロフェニックスって、気難しいっていうけど、こんなに間近で触れ合えるなんて」
 桃子は、夜の闇にも埋もれず赤々と輝く不死鳥を目で追う。間近での触れ合いに喜んでいるのは見るも明らか。
「星獣って、やさしい人のことがわかるのよ。この子はモコのことが好きみたいね」
 アリーチェは口元を優しく歪め、歌いながら飛び回る≪星獣≫ピッコロフェニックスを見ながら言った。
「アタシも好きだよ……でも、ちょっと眠く……ふわぁ」
 桃子は、≪星獣≫ピッコロフェニックスの歌声に夢心地どころか、本当に眠気を覚え大きな欠伸を一つ。
「あら、これ以上は本当に眠ってしまいそうね」
 アリーチェは桃子の様子に肩を竦めてから、≪星獣≫ピッコロフェニックスの歌唱をお終いにした。

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