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バルバロイの巨大な繭

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バルバロイの巨大な繭
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●巨大な繭を破壊してカノンの幼虫を退治せよ
 荒れ地が広がる山脈の麓に、全長十メートルほどの巨大な繭が横たわっていた。今にも、羽化しそうな巨大な幼虫が繭の切れ目から垣間見えた。
 柊 恭也はファルクスリペア【ファルクス】のサブアームを操り、枯れ木を押しのけて、巨大な繭のある方向へと向かう。
 インファント二体は、他の仲間が引き付けてくれたこともあり、恭也のファルクスリペアは、巨大な繭の近くまで辿り着くことができた。
「目標、確認……動かないってんなら話は簡単、動き出す前に火力を集中すりゃいい」
 ファルクスリペアが試製ミンチメイカーを構え、ガトリングによる攻撃が巨大な繭に命中した。
 スタンドガレオン「グッドイヤー」を操縦しているのは、ダークロイド・ラビリンスだ。三人乗りができるため、エドルーガ・アステリアスノウダスト・ラビリンスも同乗していた。
 事前にカームフレグランスを使って精神を落ち着かせたスノウダストは、星音【炎風領域・低】を使い、炎と旋風を巻き起こして巨大な繭を斬り裂き、焼き払おうとダメージを与えていく。
「エドさん、ダークロのためにも、頼みますよ」
「支援とあらば、任せてください」
 エドルーガが悪戯に微笑み、星詩【悪夢領域・炎雷】を唄うと、火の鳥が迸り、その衝撃によってダメージを与え、巨大な繭に亀裂を発生させた。
「バルバロイ教がどう絡んでいるのか、楽しみながら観察してみましょう」
「さて、どうやって壊すか……フッ」
 ダークロイドが操るグッドイヤーが、巨大な繭を狙ってマギ・ショットガン<G>によるアーマーブレイカーを叩き込んだ。
 ドラグナーガッツで集中力を高めたマリン・ムーンリースは、ドラグーンアーマー「インフェリアーアーマー」を操作し、ストライキングソード<D>を振るい、ルミナスクリーブで繭の亀裂をさらに広げていく。だが、幼虫までは届かない。それは、ダークロイドたちにも分かっていた。
 だからこそ、まずは巨大な繭を優先して攻撃をしかけていたのだ。
「一刻も早く繭を始末しましょう」
 トルバドールの川上 一夫は、「歌おじさん」として人々を守りたいと思い、参戦していた。一夫が疾駆を歌う……力強さと爽やかさのある声によって背中を押すように、味方の動きが早くなっていたのだ。
「パパ、ボクにも、とっておきがあるんだからね」
 川上 四穂が、花園を展開させ、闘志を掻き立て、星音に戦意高揚の効果を付与していた。準備は整った。四穂は何か企んでいたが、今はまだ何を仕出かすか分からなかった。
 恭也のファルクスリペアが、バズーカで巨大な繭に攻撃をしかけるが、思っていたよりも固く、破壊することはできなかった。
「最近はインファントやら巣やらが多くなってきたなぁ。数は少ないが、ここで確実に仕留めておかんと面倒が増えるな」
 次の手はすでに考えていたが、使うためには少し時間がかかることもあり、ファルクスリペアは攻撃体勢になり、次の攻撃に備え、待ち構えていた。
「しぶといようだが、これならばどうだ?」
 ダークロイドのグッドイヤーが、マギ・ショットガン<G>を構え、レーザーアセンブルが放たれると、巨大な繭がレーザービームのような攻撃でダメージを喰らい、さらに亀裂が大きくなり、すこしだけ幼虫の頭が見えてきた。
「隙ができたようですね」
 スノウダストは、グレイソウルスタッフを幼虫の頭に向けて、結晶体で生命力を吸収しようと試みた。勝負は互角……少しの差で、スノウダストのM因子が高かったのか、わずかではあったが、幼虫の生命力を吸収することができた。だが、弱体化させることまではできなかった。
「まだまだ観察の余地は、ありそうですね」
 エドルーガが、歪音を繰り出すと、カノンの幼虫が麻痺していた。
 マリンの「インフェリアーアーマー」がフォトンシューター<D>を構え、矢を放つと、幼虫の頭に命中して、ダメージを与えていく。
「まだ、繭は破壊できていませんが、カノンの幼虫も狙っていきましょう」
 幼虫が麻痺していたこともあり、少しずつダメージを与えていくことができたようだ。
「パパ、いくよ! 飛んでけ!」
 四穂が、昇旋を解き放つと、風が巻き起こり、トルバドールの一夫が巨大な繭の上まで舞い上がっていくではないか。
「私とて、人々がバルバロイに襲われると分かっていて、逃げる訳にはいきません!」
 一夫の視界に、カノンの幼虫が見えた。すかさず、星詩【愛雷駆炎歌】を歌う一夫……火の鳥と雷球が放たれ、カノンの幼虫は多大なダメージを喰らい、咆哮をあげていた。
「おっしゃ、大盤振る舞いだ。お前一人で全弾持っていけ!」
 恭也のファルクスリペアが、試製ミンチメイカーによる全兵装の同時使用を行い、閃光弾が巨大な繭に、次々と撃ち込まれていく。銃声が何度も鳴り響くと、やがて静まり、巨大な繭がそびえ立っていた。恭也の予想通り、繭はその場から動くことはなかったため、撃ちまくれば確かに当たっていた。だが、巨大な繭を破壊するには、さらに攻撃を続ける必要があった。
「壊す甲斐があるね」
 ダークロイドは、獲物を仕留める狩人のような鋭い眼差しであったが、戦闘に酔いしれていた。スタンドガレオン「グッドイヤー」が、ダークロイドの意思に応えるように、ディスマンタリングを駆使して、カノンの幼虫を狙い、確実にダメージを与えていた。
 スタンドガレオンのステージで、エドルーガは雷球を出現させ、視界内にいるカノンの幼虫に打ち込んでいく。ダメージを受けた幼虫は、苦しみもがいていた。
「今の攻撃は、支援ですよ。結構、効いているようですね」
「僕も、ダークロを守りますから」
 スノウダストが火球舞を発動させ、拳大の炎の球体を二つ出現……火球は操られて巨大な繭にぶつかっていく。
「一人の騎士として、私にも守るべきものがあります!」
 マリンのインフェリアーアーマーが、ストライキングソード<D>を振り下ろし、ショットガンスラストを放つと、カノンの幼虫に衝撃が走り、かなりのダメージを与えていた。
 だが、『巣』の元凶である巨大な繭も三分の一ほど残っていた。
「ボクだって、やる時はやるんだからね!」
 四穂が、星音【花びら天高く舞い上がれ!】を発動させた。炎の花弁が吹き荒れると、カノンの幼虫をかく乱してダメージも与え、繭の残骸が燃え上がり、ついには消滅していった。
「良かった。皆のおかげで、倒せたね」
 四穂が安堵すると、一夫が「そうですね」と頷いていた。
「パパ、飛んだ気分は、どう? 怖かった?」
「助かりましたよ、四穂。おかげで、カノンの幼虫を狙うことができましたから。さすがですね。少し怖ったですが」
「ね? だったら……」
「それでも、私は、人々を守るために、歌い続けますよ」
 どうやら、一夫が『歌おじさん』として活躍する日々は続きそうだった。
「まったく……いつになったら……」
 四穂の言葉に、一夫は「ずっとですよ」と優しく答えていた。

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