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巨大ロボ大暴れ

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巨大ロボ大暴れ
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 世良 潤也は移動アジトトラックのアクセルを踏み込んだ。トラックはまっすぐに、ロボットの脚部へ向かって走って行く。もう少しでぶつかる、というその時、潤也は運転席から飛び降りた。自動運転アシストによるブレーキが利いたが、猛スピードを出していたトラックは、勢いに負けて派手に前転、ロボットに衝突した。衝撃で、その足が止まる。
 転がり出した潤也は、ぶつかって跳ね返ったトラックがこちらに転がってくるのを見て、走った。
 
 アリーチェ・ビブリオテカリオは、上空のドロフェイと、トラックから飛び降りた潤也を見て眉間に皺を寄せる。潤也は転がるトラックから距離を取っていて、大きな怪我はないらしい。安堵したアリーチェだったが、少々ツンデレの気がある彼女は素直にそれを顔に出さない。その代わり、
「まったく、あんたも潤也も無茶するわね。まあ、こんな巨大ロボを相手にする時点で、そもそも無茶なんだけど」
 苦言の形を取った心配を伝える。
「でも、手伝ってくれるんでしょう?」
「しょうがないわね……見てらんないから、あたしも手伝ってあげるわよ」
「ありがとう。君も潤也も、他の皆のことも、頼りにしていますよ」
 アリーチェの心配を感じ取ったのか、ドロフェイはそう告げるとにこりと笑った。

「なかなかの大きさだな。新しい調理法を試すのに丁度いい」
 碧海 サリバンは巨大ロボットを見上げて観察した。その時、その頭部付近で飛び回る誰かを見つけて目を細める。どうやらその人はデーモンで、頭からのビームに狙われている様だった。
「……ん? 危なっかしいデーモンが居るな」
 彼は思案すると、デーモンウィングで飛び立った。デーモンとの信頼の証たるデーモンホーンも付けている。これで、彼からも味方と見なしてもらえるだろうと彼は踏んだ。

「ここから先は通さないなーの 次は 僕の番……龍転身!! 開放!!」
 私 叫は龍転身を用いて巨大な龍に変身した。巨大ロボットと対峙する龍。まるで神話の様な光景だ。それだけではなく、彼は龍飛翔も使って上空へ。ロボットの上半身を捉える高さまで飛び上がった。
 ロボットに感情はないが、自分より少し小さいながらも、動く物体としては大きい相手を警戒対象として見定めた様である。目には目を歯には歯を巨大には巨大を、と思っての転身であったが、相手の方がそれでも大きい。そんなことにも慣れっこの叫だ。今日は親しくしている友人も多く参戦している。負ける気はしていない。ここから先には行かせるものか。張り切って行く手を阻んでいる。
「覇理圏ブルーウルフ、人々の怒りの声に呼ばれた一匹の狼――ここに参上!」
「……殺ジン鬼、覚醒」
 龍飛翔を用いた青井 竜一と、デーモンウィングの力を借りた星識 リンクも、上空に合流していた。

「なんて心強い。ありがとう!」
「デーモンのお兄さん、ありがとうっ。王子さまと一緒に巨大ロボを倒すのを手伝うよ!」
 ドロフェイからの共闘を持ちかけられて、王子の衣装に身を包んだ苺炎・クロイツと、冒険者姿の長月 由鶴は歓声を上げてその申し出を受け入れた。苺炎はブースターブルームで飛翔し上空から、由鶴は地上での戦いになるが、連携は取れる。苺炎は箒でロボットの近くに寄ると、火蜥蜴を錬成してロボットに向けて放った。
「冒険をしてると、自分より大きな敵と戦うこともあるんだよー」
 由鶴は剣を抜く。今まで戦った大型の敵と、目の前の敵を頭の中で比べながら、
「巨大ロボは……さすがにないかもしれないけど」
 そう言って笑った。

「フェアリーセイヴァーズ参☆上♪」
 シャーロット・フルールは決め台詞と共に登場した。ルルティーナ・アウスレーゼ人見 三美も一緒だ。彼女は、先日出会ったデーモンの姿を見つけ、
「……あれ? ドロフェーちゃんじゃん」
「こんばんは」
 ドロフェイは余裕のある笑みで挨拶をする。
「また迷った?」
 その一言で、ドロフェイは目を逸らした。図星らしい。
「にゅふふ☆ 慌てるとこ相変わらず可愛いね♪ ルーシーちゃんから精気もらえた?」
「え? いや、あのその」
「協力共闘感謝なんだよ! エクシアちゃんの力借りて太陽神プレイよてーだから、怖いかもだけど、ちょっち我慢してね♪」
 シャーロットは仲間たちに声を掛けた。
「んじゃ、ナインちゃん、まっちゃん、いくぞ~☆」
 彼女はフェアリーウィングで、他の二人は箒で宙を舞う。
「おっきぃですねえ……」
 天翔箒【狐星】に乗ったルルティーナは、自分よりも遥かに巨大なロボットを見て呟いた。先日は避難誘導で、愛らしい姿を見せていた彼女だが、やがて、前回とは違う種類の笑みが唇に浮かぶ。
「ふふ……。くふふっ……♪」
 やがて、その表情は獰猛に。狐が本来肉食であることを思い出させるような、笑みを見せた。
「とっても斬り甲斐がありそうです♪」
「放っておいては街が壊されてしまいます……!」
 三美は現実的な危機感を覚えている。彼女もまた、先日協力してくれたドロフェイの存在には気付いているが、戦闘終了後に挨拶できれば、と思っていた。しかし、今はロボットだ。Re:バスケット★カノンで散弾をばらまく。サポートアタックということもあり、威力が突き抜けて高いわけではないが、敵にとってはかなり邪魔だろう。何せ、手数が多い。
 それはシャーロットも同じだった。神弓角突弓の、一度に複数の矢を放てる特性を活かし、ラッシュハザードで攻撃を阻んだ。
(お二人が攻撃しやすければ良いのですが、反撃にも気を付けなくてはいけませんね)
 三美はロボットの動きを注視してもいる。何を喰らっても危険だろう。この高さから落ちたら、いくらセイヴァーと言えど、ただではすまないのは明白だ。

 足元では由鶴とシングルチャリオットに乗ったジェノ・サリス、バイコーンに騎乗した優・コーデュロイが戦闘態勢を整えている。そこへ、潤也がトラックで突っ込んだ。轟音と共に、ロボットがわずかに体勢を崩す。
 アリーチェがマジックミサイルを撃ち込んだ。多少のホーミングも可能な攻撃ではあるが、今の衝突でバランスなどを再計算しているのか、ロボットは回避の素振りを見せなかった。とは言え、的としてはかなり大きいので、少し動いたくらいで回避が叶うとも思えないのだが。
 ロボットの頭部が爆炎に包まれた。これでは狙いを付けることも難しいだろう。そこに、龍となった叫がブレイブマテリアルの太陽を投げつけて攻撃した。凄まじい熱がロボットの金属を劣化させる。アリーチェはミサイルを切らさずに撃ち続けていた。
 視覚的な情報収集が不可と判断したロボットは、とにかく周囲を飛び回る敵を薙ぎ払おうとして……。
「右腕がくるぞ!」
 苺炎が霊醒による予知で攻撃を察知した。本人、竜一とリンク、サリバンはそれを聞いて範囲外へ。右腕が振るわれた。三美はサーカスドライブで回避。叫がその腕に飛びつき、攻撃の勢いを削いだ。彼はそのまま投げ飛ばされたが、シャーロットが鎧についた口でその腕を白歯取りした時には、ダメージがかなり落ちていた。もう一度、果敢に飛びついた叫が腕をシャーロットから引き離す。
 二人がその腕を受け止めている間に、ルルティーナは箒で出せる最大のスピードで接近していた。手には、神刀小狐丸。すれ違いざまに胴体を切りつける。固い金属音と共に、火花が飛び散った。
「くぅ~! かった~ぁい♪」
 攻撃が通りにくかったにもかかわらず、彼女はご満悦の表情だ。
「俄然、やる気が出てきました! そのご自慢の装甲、諸共にスクラップにしてあげます♪」
 障害があった方が燃えるタイプらしい。
 地上組が的確に足を狙っていることもあって、ロボットの動きは少しずつ遅くなっていった。
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