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列車に消える者たち

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列車に消える者たち
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■プロローグ『ありふれた日々の陰で』■



 ――肌を刺すような風。
 息は白く、雲間からのぞく空は硝子のように透き通っていた。
 日の光は寒空で縮こまっている。夜には雪でも降りそうな空気が漂っていた。
 寒さから逃げるように、街路を行き交う人々の歩みは早い。
 そして誰もが、身を埋めるようにしてコートやダウンに身を包んでいる。

 どの顔も退屈そうだった。
 駅のホームで列車を待つ者も、煤けた色の建物の隙間を縫うように歩く者も。
 彼らは日常を疑わない。今日もいつもと同じように、一日が過ぎると考えている。
 彼らは気づかない。今しがたすれ違った者の瞳に映るものに。
 日々の陰に潜むものを見据える、あなたの、その視線の先にあるものに。
 
 
* * *


 イマジンレガリア本部。光牙 影路郎は時計を確認すると、無線に語りかけた。
 「時間だ。皆、準備はいいかい?」
 それに答えるはセイヴァーたち。影路郎は念のため、彼らの位置を確かめる。
 ハイパーループの駅と、アンダープレートの敵アジト周辺。全員、配置に着いていた。

 「ではこれより、誘拐犯一網打尽作戦『プリムスの血潮』を開始する! ……の前に、直前での配置変更について説明しておかないといけないな」
 影路郎は深刻そうな声になる。
 「実は今朝、アジトに向かう少年の姿を見た、と聞いてね。特徴からして、作戦のために情報を集めてくれていた子だ……エド、と言う。それで急遽、駅のチームから何人かアジトの方へ回って貰ったのだが……」

 影路郎が言葉をにごす。直後、セイヴァーたちの優しくも力強い返事が聞こえてきた。
 「問題ないさ」「もちろん助けるよ」「放って置けないわね」
 そしてアジト周辺のセイヴァーたちは話し合うと、エドの救出部隊を速やかに編成して言う。
 「いつでも行ける」と。これほど頼もしい仲間が、いるだろうか。
 影路郎は無線に向かって静かに笑うと、大きく息を吸った。
 「ああ、頼んだ! では、これより『プリムスの血潮』作戦を開始する!!」


 
■目次■


 プロローグ・目次

 【1】ハイパーループの駅へと向かう
 
・招き鳥の誘き1
 
・招き鳥の誘き2
 
・招き鳥の誘き3

 【2】正面から突入し、敵アジトを制圧する
 
・機械仕掛けは瓜二つ1
 
・機械仕掛けは瓜二つ2
 
・機械仕掛けは瓜二つ3
 
・機械仕掛けは瓜二つ4

 【3】裏口から敵アジトへ潜入し、エドを探す
 
・変わり果てても1
 
・変わり果てても2
 
・変わり果てても3

 
エピローグ
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