クリエイティブRPG

新クレギオン

死闘! 辺境の大決戦

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死闘! 辺境の大決戦
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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 ヴェイスⅡ辺境の密林を、デバステイターが突き進む。密林の樹々をへし折り、なぎ倒し、猛獣たちを踏み潰して爆進していた。
 彼の通り過ぎた跡には、へし折れた樹々、溶かされ穴の空いた地面、無残な死骸が残るばかり。
 放っておけば、辺境の密林に甚大な影響をもたらすことは間違いなく。討伐が試みられるのは、当然の流れだった。
 密林を舞台に、異形の怪物――否、怪獣とクレギオンたちの戦いが始まる!
 

 そんなきっと血湧き肉躍る勇士たちの姿を、その目に焼き付けて資料とするため、レジスター・ホーラダミアは辺境の密林を訪れていた。
 要するに、取材である。
 そんなレジスターの視界が捉えたのは、奇妙な光景だった。
「……樽? ……樽、ですね」
 樽だった。
 正確には、樽を抱えたパワードスーツ。
 巨大な樽を抱え、デバステイターのもとへと向かうリトルドールの姿が、そこにはあった。
「そこの人、樽なんか持っていって一体どうするおつもりで?」
 思わず声をかけてしまったレジスターに、ややあってからリトルドールのパイロット――アウロラ・白蘭が答える。
「昔どこかで、似たような怪物を退治した話を耳にした覚えがあるのよ」
 首が幾つもある怪物に、酒を呑ませて弱らせたんだったか、眠らせたんだったか。とにかく、そういう話だ。
「……大昔の地球の神話に、そんなお話があったような気がしますね」
 球の神話に憧れているだけあってか、レジスターの理解は速い。
「そのやり方を真似てみたら、少しは役に立つかもって思ったのよ」
「つまり――アレに酒を呑ませようと?」
 アレ、とはもちろんデバステイターのことだ。酒を嗜むようには見えないが。
「呑まないなら呑ませるし、無視なら無視で考えはあるの」
 まさか神話のとおりにトドメになるとは、アウロラだって思わない。
 頭一つでも正常な襲撃をできなくなれば最良、飲んで隙を作ることができれば万々歳。
 そもそも効くか、飲むかどうかも定かではないのだ。最悪でもデバステイターと戦う仲間が、一撃を叩き込む「何か」になれば充分だろう。
「ん~、なるほど。神話の再演、是非とも取材をさせて頂きましょう」
「取材?」
 戦う気はないのかという視線に、「私は戦闘員じゃないので」とレジスター。
「……パスしちゃダメですかね?」
「――ここまで来といて、取材だけで済ますのは難しいと思うぜ?」
 別のパワードスーツが、密林の向こうから姿を現した。
 肩にビーム砲、腰にガトリング、背部と脚部には追加ブースターを備えたその機体は、FPS98M-シャノワール。ミューレリア・ラングウェイの搭乗機だ。
「それであんたを攻撃しなくなってくれるわけじゃないだろ?」
 ミューレリアの言葉に、軽く頭をかくレジスター。
「……わかりました。乗りかかった船というやつですね。あ、でも前には出ませんよ?」
 まあ、観察と分析くらいはできるだろう。

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