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■悪戯は楽しく!


 快晴の夜、カディヤックヒル、ユートピア、小さな遊園地『ピアリィ・ランド』。

「わぁお! あたしも楽しい悪戯は大好きだけど、まさかこんなどストライクな団体があるとは思わなかったよ!!」
 十 刈穂が興奮気味に悪戯屋に接近。可愛い悪戯やサプライズを仕掛けるのが好きなのだ。
 刈穂は名乗ってから
「是非、是非、あたしもお手伝いさせて貰うべく、一肌脱ぐよ!」
 勢いのまま上着に手を掛けるが
「だめだめ!! お手伝いは大歓迎だからー!!」
 歌織の慌てる声に止められるという騒ぎが発生。黙っていれば美人さんなのに何とも賑やかだ。
「あはっ、お騒がせしましたー」
 刈穂は、ぺろりと舌を出して謝ってから
「改めて、荷物の品出し、お届け、実演配布、何でもござれ!! どーんとこき使ってやって!!」
 どんと胸を叩き、改めてお手伝いを申し出た。
「助かります。私は撮影に行くので、商品の管理は実質田畑さん一人になってしまうので」
 エルビアも歓迎し
「素敵なお手伝いさんの登場……撮影させて貰いますね」
 フィルムカメラでびしっとポーズを決めた刈穂を撮影してから
「では行って来ますね。後の事はお任せします」
 撮影に出かけた。
 そして刈穂が歌織から道具の説明を聞いた所で
「……(悪戯屋と言う名前は危険な感じがして少し怖いけど、どんな道具があるのか気になる)」
 ひょっこりと剣堂 愛菜が現れ、少々怖がりながらも興味があるのかきょろきょろ。
「危険は無いよ!」
「楽しくなる悪戯だから安心して!!」
 刈穂と歌織が声を掛けた。
 丁度
「燭台と蝋燭を借りたいのだけど」
 恭司も現れ
「あるよー……ここの対応おまかせしちゃうね」
 歌織が迎え、愛菜の相手を刈穂に任せた。
「うん、任せて!」
 刈穂は引き受けてから
「何が欲しい? ランタン? 風船?」
 愛菜に実物を見せながら訊ねた。
「風船?」
 愛菜は小さな声で聞き返した。何せ病気故に大きな声は出せないので。
「……はい、持って」
 刈穂は風船を膨らませてから、愛菜に持たせた。
 そして
「それ!!」
 刈穂は風船を割った。
「!?」
 愛菜は突然の事にびっくり。
「じゃじゃーん、違う色の風船が登場!」
 刈穂が大仰な調子で言う中
「ふふふ、面白いかも」
 割れた風船からキラキラ光る風船が現れて、愛菜は小さく笑った。悪戯屋の悪戯で人を楽しませたいというコンセプトにのとった刈穂に驚かせられた。
「うん、悪戯は人を楽しくしないとね!」
 刈穂は愛菜の反応にご満悦。
「あたしも悪戯は好き」
 愛菜は筆談で言ってから、目についた花火セットを指さした。
「あの手持ち花火のセットは……」
 刈穂は花火セットを手に取り、熱心に説明した。
「……(楽しそう……なんとなく珍しい気がするし)」
 興味を抱いた愛菜は、点火用道具と一緒に花火一式を貰って行った。

 愛菜を見送った後、刈穂は『ストーキング』で、気配をしつつ依頼のあったライブ会場への楽器のお届けなど、途中、参加者に商品を渡して暇になった事による休憩を挟みつつちょとした悪戯を織り込ませながら大いに活躍した。
 イベント終了後、刈穂は所属したい旨も込めて盛大に別れを惜しんだ。
「今日は助かったし、一緒に活動出来て楽しかったよ!!」
「冒険も忙しいでしょうから都合がよい時に力を貸して頂ければ十分ですよ。負担になりたくありませんから」
 歌織とエルビアは、別れを惜しみつつ刈穂を歓迎した。

 刈穂から花火一式を得た後。
「……(今回は戦いはないから、変身せずにこのまま園内をぶらぶらしよう。何かいそうな所で、この花火で遊んでみよう。何かしら呼べるかも)」
 愛菜は、花火の場所を探してのんびりと園内を歩き回っていた。
「ふふふ」
 楽しい予感に愛菜の口から笑みが洩れる。

 歩き回る事しばらく後。
「……(ここにしよう)」
 よさげな場所を見つけ愛菜は立ち止まった。
 きょろきょろと周囲を見回してから
「……花火(恐らく妖精達は光に集まって来るのではないだろうか)」
 小さな声で呟くと期待を胸に適当な花火を選び、点火。
「!?」
 花火は勢いよく火の粉を噴き出し、愛菜は身を後ろに引くが
「わぁあ」
 火の粉が花びらに姿を変え頭上に降る様に驚き、小さな感嘆を口にした。
 お次は
「……蝶が沢山」
 点火すると幻の蝶が現れ、鱗粉を散らしながらゆらゆらと飛び回る。
「…………綺麗」
 愛菜が目で蝶達を追う中
「わぁあ、綺麗」
「何してるのー」
「蝶々だ」
 思惑通り近くにいた好奇心旺盛な妖精達が現れ、幻の蝶に目をキラキラさせた。
 花火が終わり幻の蝶が姿を消すと
「ねぇ、他にないのー?」
「もっとキラキラを見せてよー」
 妖精達が口々にせがみ始めた。
 そんな可愛らしい姿に愛菜は自然と笑みをこぼしてから
「……次はこれ」
 リクエストに応えるように新たな花火に火をつけた。
 そうして、愛菜は妖精達とひとときを過ごした。

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