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新クレギオン

タンスにお宝眠ってませんか?

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タンスにお宝眠ってませんか?
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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開場!



イベントごとは事前準備で9割決まる。

と、まるで自己啓発本のタイトルのようなセリフと共に、
永見 玲央に送り出された永見 博人は、
その言葉を胸にせっせとオークション開催に向けた準備を進めていた。

(この前は対テロ研修で、今度はチャリティーオークション開催の研修だって。
義父さんも人使いが荒いよ……)

玲央の思惑で派遣されてきた博人は、惑星なき医師団へ強い思い入れがあるわけじゃない。
とはいえ、その活動には頭が下がるし、せっかく来たからには、
チャリティーオークション開催のノウハウも得たかった。

オークション開催1週間前に現地スタッフたちと合流をした博人は、
まずはじめに玲央に持たされた“カニ”で現地スタッフとお近づきになった。
カニは人類の心をひとつにする魅惑の食べ物のひとつである。
差し入れに生ものはどうかと思った博人だったが、
スタッフたちがカニカニ言って喜んでいる姿をみて、
なるほど、とまたひとつ勉強になったのだった。

カニを介して仲良くなったスタッフから今までの運営スタイルなどを聞いた博人は、
わりと大きなイベントだというのに、人海戦術によるアナログな対応をしていると知って、
まずはネット環境を整えることからはじめることにした。

「ひっ、なにこの化石PC……サー終して何年経ってるOS入ってるの?
これじゃあ、悪いやつらにも狙われ放題になるよね……」

寄付金は医療器材と慈善活動費に使ってしまう為、
内部で使用する機材などは古いものをだましだまし使用してきたらしい。

もはやなぜ立ち上がるのかも謎すぎるPCを前に絶句した博人だったが、
スペシャリストの腕の見せ所だと思い直し、作業を開始した。

なんとかネット回線からでも出品申込を可能にし、
出品物を種別に分けた一覧表を作って管理しやすく。
出品物をネットに公開して、どのような品があるか一目瞭然に。
これには閲覧履歴が確認できるようにして、
人気がある出品物のオークションがはじまった際、
サーバーが落ちないように対処できるようにした。

「大型画面でのオークションの生中継放映とかやりたかったんだけど、
モニターの用意は予算的に難しそうだなぁ。
まぁ、決まった予算内で色々思考錯誤するのも楽しいけど。
あとは出店配置一覧表も作成してっと……うん、なんとかなりそうだよね」

自分の仕事に満足した博人だったが、
イベントごとは事前準備で9割決まるという玲央の言葉を忘れず、
オークション当日までスタッフと綿密に打ち合わせた。

☆☆☆☆☆

「ぁあー、時計台の下がよかった……会場のこんな角でお客さんくるかなぁ」

オークション当日。
アウロラ・白蘭は出店準備に追われていた。
出店場所は事前に配置一覧表が配られていたので場所は知ってはいたが、
実際きてみると人通りの量などが可視化されてしまいがっくりときてしまう。

「まぁまぁ、去年までと違って今年はネットで出店配置場所とかも公開されてるし、
直前までSNSで宣伝もしたからきっとお客さんもきてくれるよね?」

元々はチャリティー目的のイベントのため、
売り上げの8割は寄付に回されてしまう。
しかし、8割取られてしまったとしても、
決して悪くはない話と踏んだ白蘭は今日の出店への踏み切った。
「惑星なき医師団」のイメージから、一般受けもいいはずという打算もある。

(ちょこちょことここ最近は会社より“某活動”で動きがちだから、
こんな時にでも会社に貢献しないとね? 潰れたら困るし)

それに、と白蘭は目を猫のように細めた。

(他の勢力観察もできそうだしね)

惑星なき医師団は中立平等を謳い、どの組織にも与しない。
助けを求めるすべての人間に開かれた場所だ。
逆を言うならばどんな組織の人間でもこの場に存在できるということ。

大手を振って組織アピールしようとする人間はいないと思うが、
情報はこんなところでこそ出回るものだ。

しかし、あくまで今日の真の目的はお金儲け。

「いらっしゃいませ!
今日限定で218ポンドのものが99ポンド!
おまけにフトンアッシュクブクロを2枚つけちゃう!
ブラサガリケンコウキはいかがですかー」

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