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テロ防止活動の妨害者を退治せよ

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テロ防止活動の妨害者を退治せよ
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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一章 

 テロゼロ活動イベント当日がやって来た。
 だが、現場には緊張感があった。
 何故なら、会場に犯人がやって来るからだ。もちろん、周囲に気付かれない様に変装した上である。
 犯人の目的や動機は不明だが、愉快犯なら警察やマスコミを巻き込んでも良いはずだ。
 だが、せっかくの活動を無駄にする訳にはいかない。

「遂に、私の出番が来たな、バーニー君!」
「随分と楽しそうですね」
アダム・スワンプマンは、今回の依頼に興奮していた。そんな彼を冷めた目で見るのは、ベルナディア・ヴォルパーティンガーである。
「一口にテロリストと言っても様々なタイプがいる。今回のケースでは、政治的な要求どころか名乗りすらもしない。
サヤ嬢が指摘する劇場型の愉快犯なら、警察やマスコミを巻き込もうとする筈。まず爆弾テロを引き起こし、後から犯行声明を出せば済む話。示威行為も無く、予告状みたいな脅迫のみ。極めて不自然である。そこで我輩は考えた」
「何をですか?」
「つまり、今回の事件は自作自演である! ふはははっ! 我輩は天才であるからして、まさに見事な……ぎゃふん!?」
 後頭部にバーニーの手厳しいツッコミが入った。
「すみません、ついカッとなりました。でも、今回は自作自演ではないみたいですよ」
「ムッ、そうなのか! だが、テロ防止活動を続けていく以上、標的となるリスクは避けられない。では、どうすべきか?
もちろん受けて立つべし! 犯罪グループ側も脅迫だけで中止に追い込めるとは思わない筈。いずれにせよ爆弾テロを仕掛けてくるだろう。この状況を打破すべく集まってくれた有志諸君の活躍に期待したい!と言う訳で、今回は他の仲間に任せた! 頑張るんだぞ!」
「他人に丸投げしないで、アンタも仕事を手伝え!」
 アダムは、バーニーから再び手厳しいツッコミを喰らった。
 
「人の努力を嘲笑うような奴らは許せないな。テロゼロの素晴らしい活動がここで終わらない様に手助けするぜ!」
「テロが減ればそれで苦しむ人も少なくなるはず。そんな活動を手助けできるのは嬉しいですからね」
 火屋守 壱星薬研 心乃は、一般客に紛れ込んで、時限爆弾を探すことにした。
「あなたがテロゼロの女神ですか……! 実はファン(活動理念が好き)なんです、後でサイン貰っていいですか?」
 壱星は目を輝かせながら、サヤにサインを頼んだ。
「サインですか? あの……申し訳ないのですが、そっちは受け付けていないのですよ」
「そっか、残念……」
「でも、テロを無くそうとする活動を行うのは素晴らしいと思います。テロゼロ活動イベント、絶対成功させましょうね!」
「そうね」
 2人は戦意鼓舞とリフレッシュマインドで、サヤの心理的負担を和らげた。
「でも、噂通り時限爆弾があるなら、偽装工作をして会場のどこかに仕掛けられてるんじゃないか?」
「時限爆弾が見つかったら、私が判別して、仲間に連絡して解体していただきましょう」
 その後、壱星はΩデバイスに入れた会場地図を見ながら、狭い場所を中心に精密探査を行った。
 すると、花壇に何かを仕掛ける怪しい人物を発見した。
「あの花壇の花を勝手に弄るのはダメですよ」
「あっ、すみません。あまりにも綺麗な花だったので、つい……」
 声を掛けられて振り向いた男性は、そそくさをその場から立ち去って行った。だが、
「あれ? 花の根元に何かが埋められている」
 土を掘り起こすと、何とそこには小型の時限爆弾があった。
「君、これはどういうことか話を聞かせてもらおうか?」
 壱星はV・アクセルを向けながら問い詰めた。だが、男性も小銃を取り出し、いきなり発砲してきた。
 突然の発砲に少々負傷したが、こちらも負けじと撃ち返す。
 そして、グラップルガンと合わせた立体機動で敵の背後を取って、腕を縛り上げた。
「ねぇ、このまま痛い目に遭いたくなかったら、仲間の情報を教えてもらえないかな?」
 相当な力に根負けした男性は、苦しみながらも話した。
「仲間は全員必ず大きな鞄を肩に掛けている……それ以上は何もねぇよ」
 男性は、そのまま力尽きてしまった。大した情報は得られなかったが、それでも貴重なので、このことを仲間に伝えた。
 
「テロゼロ、いいじゃないか。成してこそ民草の是に繋がる。その抗いは嫌いじゃない。あぁ、故に手伝わせてもらおう」
 アルヤァーガ・アベリアは、スペシャリストの神髄を使って、政治家・指揮官としてのクラス適正を底上げして、現地のネトヘス義賊団に交渉することを試みて、自身の指揮下に入ってもらえるよう頼んだ。彼が選んだのは、この女性だ。
「なぁ、愛菜さん。今回は、君達の力が必要だから是非協力してくれないか」
 誘われた剣堂 愛菜は答えた。
「そうですね。あたしもテロを鎮圧させて、出世したいから」
 動機がやや不純な気はするが、テロを鎮圧させたい気持ちはあるので、受け入れることにした。
 早速、2人はイベント会場に潜入した。
 アルヤァーガは、作戦立案で他の味方との足並みを揃える策を練り、辺りに爆発物が無いかを探した。
 そんなときだった。黒いパーカーを着た怪しい男が大きな鞄を抱えているのが見えた。
「させない……」
 愛菜が動いた。競技者自慢の俊足と高速戦闘でテロリストへ近付いて、敵のみぞおちにブルースパークを叩き入れた。
「ぐあああああっ!」
 急所への攻撃がかなり効いて、敵はその場で白目を向きながら伸びてしまった。
「どうやら、気絶した様だな。悪いけど、中を拝見させてもらうよ」
 アルヤァーガが鞄のチャックを開けると、予想通り鞄の中には爆弾が入っていた。仕掛けは、よくある時限爆弾となっており、一定の時間が過ぎれば、自動的に爆発する仕掛けとなっている。
 幸い、爆発まで時間はまだ余裕がある。
「これ、どうするの……?」
 愛菜の問いにアルヤァーガは答えた。
「とりあえず、この爆弾は回収して、あとは解体スキルを持った仲間にあげよう」
「そうだね。私達では、どうすることも出来ないから」
 下手に素人が手を出して、うっかり爆発させてしまったら元も子もない。
「それと、これは俺の勘だが、他にも爆弾はありそうだな。他の仲間が気付いて回収してくれると良いのだがな……とりあえず、仲間にも連絡しよう」
 アルヤァーガは爆弾を見つけたと連絡して、『大きな鞄を持った人を狙え』と告げた。
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