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新クレギオン

電脳化集団・エネミー

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電脳化集団・エネミー
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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「宇宙港のテロ騒ぎが収まったと思ったら、今度は地上で電子機器の暴走騒ぎだなんて……」
 星空 はるかは、街で暴れるサイバネティクスを前に、唖然とした。
 まさかの状況に、トスタノ・クニベルティミハイル・ネフスキーも感心している。
「電子生命体への進化!? すごい発見だ、これは論文ものだよ! 復讐に囚われた末に制圧されて終わるなんてもったいない! これは人類の可能性の一つになりうる発見だっ!」
 トスタノは、未知の技術に興味津々だった。
 そんなとき、銃を持った機甲士が現れた。銃自体は普通のサイコガンだが、当たったときのダメージはある。
 そこへトスタノが高速戦闘で敵に拳を入れて、敵の動きを封じた。
 その隙に、ミハイルが縄で拘束した後、エネミーを説得した。
「こんな手荒な真似をしてすいません。でも、あなたにお話があるのですよ」
「お話? 何だ」
 すると、ミハイルはエネミーの肩に手を置きながら告げた。
「あなた達は、未知の技術から誕生した素晴らしい存在です。肉体から開放され、性別も年齢も超越した貴方は、とても魅力的です。いきなりこんなことをした後で言うのもアレですが、私のパートナーになってください。恩給もありますし、異能者の医師は実入りも良いのです。きっと幸せにしてみせます。それが地上の人に対する一番の復讐になります」
 ミハイルは、目を輝かせながら説得した。
「そうね。今から、船内コンピューターの一部を船の制御系から物理的に隔離して迎え入れる準備するから、それに乗れば良いわ。私が指揮する強襲揚陸艦なら、高性能な軍用コンピューターを彼らの住処として提供出来るわ」
 はるかも同意している。別の星で暮らせば、彼らもきっと幸せになれるし、彼も同意してくれると思った。
 だが、彼の指から弾が撃たれた。説得している間に、こっそりと自分を拘束した縄をちぎっていたのだ。
「嘘だ! 俺達を拘束しておきながら、そんな甘いことを言って……本当は俺達を実験材料にするか、草花も無い無人惑星に連れて行って放置するつもりだろ!」
 エネミーは、ミハイルの誘いを聴き入れなかった。
「いえ、そんなことは……」
「黙れ!」
 エネミーは、問答無用と言わんばかりに再びハンドガンを撃ったが、ミハイルが反射行動で即座にかわした。
 どうにか説得を試みようと思ったが、地上の人間に強い恨みを持つエネミーは、彼らの誘いを受け入れなかった。
 その後もエネミーは怒りが収まらず、銃を乱射した。
 そのときだった。
 光り輝くシールドが3人をガードした。
 そこへ現れたのは小柄な少年・九曜 すばるだった。
「ダメだよ。恨みで言葉が通じなくなった人達を説得しても、警戒されるだけなんだから!」
 すばるの言葉に落ち込むはるか達だったが、激高したエネミーの反応から考えると正論でもあった。
 とはいえ、自分達は争い以外で解決出来る方法を模索していたのだが……。
「とはいえ、はるか達の言葉が通じないなら、力づくで制圧するしかないね!」
 と言って、再びサイコシールドを展開して、敵の攻撃をガードした。
 更に、護身棒で電子部品を避けて攻撃。脇腹を狙い打ちして、敵が怯んだ隙に足払いをして、転んだところを手で押さえて捕縛した。
 その後、ロボットを捕縛した場所などの記録を自身のウェアラブルコンピューターに入力した。
「後は、これを仲間に報告して……と」
 入力を終えた後、すばるは話しかけた。
「大丈夫、怪我はないかい?」
「うん、私達は大丈夫だよ」
「そうか。怪我があったらヒーリングで治したけど、無事で良かったよ」
「ごめんなさい。ご迷惑をお掛けしてしまって」
「でも、これで相手を改心させることは出来ないことが分かっただろ。可哀想だけど、こういうのは徹底的に相手を鎮圧させるしかないんだよ」
「分かりました。こうなった以上は仕方ありませんね」
 こうして、3人は本格的にエネミーの鎮圧に向かった。
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