クリエイティブRPG

新クレギオン

電脳化集団・エネミー

リアクション公開中!

 0

電脳化集団・エネミー
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
リアクション
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9  Next Last

一章 電子機器を復旧させよ

 スコルーガ星にあるIT企業・シンフォニア。
 ここでは、電子機器や機甲士の暴走が起きていた。
 今回の仕事は、これらの暴走を食い止めることだ。
 まず、復旧チームがやって来た。
 
「あたしには機甲士を回復させる手段が無いから、機甲士を暴走させている思念体に用がある、電脳うぐいすの皆さんを利用しよう。それにたとえ手配犯でも、コネって工作員には大切だよね。今回は知り合えただけで良し。もし協力して貸しに出来たらめっけもの、ロステクを入手できたら望外だね」
 十 刈穂は、ギルド・電脳うぐいすとの接触を図ることにした。
 早速、彼女が話しかけたのは、美しくも古風な雰囲気が漂う女性・高橋 凛音である。
「すみません。今回、一緒に参加することになりましたけど、1人じゃ心細いので、一緒に協力してもらえませんか?」
 刈穂は凜音にお願いした。
「よかろう。妾もあのエネミーという連中を退治したかったのでな。それにしても、妾の庭を騒がせるとは厄介な事をしてくれるのぅ……騒動の根本治癒する為に突き止めさせて貰うぞぃ……」
 あっさりと同意してくれた。そんなときである。
「お話し中、すまない」
 突然声がしたので、振り向くとそこに立っていたのは、女性と見紛う程の中性的な外観を持った男性――御子柴 瑞稀だった。
「あっ、瑞稀さん。あなたも参加するのですか?」
「そうです。わたしも機械に潜り込むロステクは情報を入手する為の武器になる。効果的にロステクを使う為にも深く知る為にも、テロを起こした技術者という人材も欲しいので」
 温和な笑みを浮かべる瑞稀に、2人は同意した。
 
 そして、3人は凜音の夫・高橋 蕃茄とその仲間・アイン・ハートビーツ達と合流した。
 凛音は、手持ちのウェアラブルコンピューターから蕃茄とアインのプロテクトを強化させた。
「うん。これなら万一ハッキングされても大丈夫だね。ロステク図鑑も一応持っているけど、あまり信用出来ないから」
 対策を万全にさせてもらい、アインは満足気だ。ロステク図鑑は、作者の想像で描いたものばかりなので、信憑性に乏しいが、「無いよりはマシ」という理由で持参していた。
 だが、凛音のおかげで、カウンターウイルスが装備され、万一敵に襲われても、逆にやり返す事が出来る。
「あとは、こちらの作戦で動くぞ」
 凛音の宣言で一同は、作戦を開始した。
 
 エネミーが日常生活に紛れ込んで作戦を遂行している中、刈穂と瑞稀が現れた。
「あっ、この人達、エネミーさんですよ!」
 すると、瑞稀が笑顔で答えた。
「さっき、こちらで逆探知をしたら、あなた達の方に反応があったので、声を掛けたのです。あと、さっきあなた達が仲間と通信を取っているところが監視カメラに映り込んでいました」
 これはハッタリだが、エネミーは激しく動揺した。どうやら、図星の様だ。
「ほらほら、こっちにおいで!」
「はーい。エネミーを退治しに来た特異者です」
 刈穂と瑞稀は敵を挑発した。
「排除対象を発見しました……はい。分かりました」
 エネミーのメンバーは、そう呟くと、暴走した電子機器を引き連れて猛スピードで2人に襲い掛かって来た。
 だが、刈穂は敵の攻撃を巧みにかわしながら逃げた。
 そして、辿り着いた先は、地下階だった。しかも、そこにはもう1人、蕃茄が待っていた。
「すみません。敵の仲間を発見…… って、向こうからの返事が来ない……まさか!」
 敵は、まんまとはめられたとばかりに焦燥を見せた。
 実は刈穂と瑞稀は敵から逃げながら、通信が届かない場所にシンフォギアの地下階に誘導させていたのだ。
 ここなら、仲間からの通信は届かない。
「こうなったら、こちらで始末するしかないな」
 敵は鉄の拳を構えて、こちらに殴り掛かって来た。
 刈穂は何度か牽制攻撃した後、高速戦闘で無数の拳を繰り出して敵の不意を突き、関節技を攻めた。
 瑞稀は、ハンドガンで敵のボディの関節を攻撃した。
「私がいる場所で派手に暴れられると流石に鬱陶しい。しかも機甲士にとっては天敵に近いときたものだ。これは処理するしかない
 蕃茄は、パルスレーザーで敵を撃った。
 弾は次々と命中して、敵はすぐさま動きを停止した。
「こんなもんはロストして当然だ」
 蕃茄は、ガラクタとなったパーツを見ながら冷たく一蹴した。
「蕃茄さん。敵の居場所は分かりますか?」
 蕃茄は事前に展開した生体LANジャックで、敵を追跡した。
「恐らく彼らは電脳空間へ逃げた様だな」
 そうなると、もはや自分達はこれまでだ。
「あとは、電脳担当に任せるしかないわね。凛音さん、上手くやってよね……」
 自分が出来る事を尽くした刈穂は、残りを仲間に託した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9  Next Last