クリエイティブRPG

ヒロイックソングス!

雪の街に太陽を

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雪の街に太陽を
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第1章 何故唄うのか?

 来たる運命のライブに備えて、着実に準備を進めるスノウィーズ。
 だが、彼女達の目は野心や情熱というよりも復讐心に近い感情だった。
 しかも、万一このライブが失敗に終わったら、町全体を氷漬けにしてやろうというのだから恐ろしい。
 当然、そんな彼女達の意思を止めようとする者達がやって来た。
「たのもー!」
 道場破りの如く勢い良く扉を開けたのは、朱里 石菜だった。もちろん、彼の他にも仲間はいる。
「君達がスノウィーズかな?」
 そう尋ねたのは、アーヴェント・ゾネンウンターガング
「そうよ」
 答えたのは、リーダーのアリア。
「私達は街の人達の優しさに触れて、この街とこの暮らしが気に入った。でも、いつの間にか雪が止まないのは私達のせいではないかと疑い始めた」
 次に答えたのは、お色気担当・イリスである。
「その頃からよね。私達がバッシングを受け始めたのは……今まで私達を応援してきた人達が急に冷たい態度を取り出して悪く言う人達も現れたわ」
 スミカも口を尖らせながら言った。
「だーかーらー! そんな奴らを見返してやろうと思って、ライブを始めたのよ!」
「そうか
 意外と素直に答えたスノウィーズの言葉をアーヴェントは聴き入れた。
「それは辛かったよな。それなのに君達は何故この街に拘る? それは、此処が好きだからじゃないのか? いや、正確には街が好きなのではなくて街に住む人々の優しさが、暖かさが好きだったんじゃないのか?」
 それを聴いて、3人は沈黙した。
「まあまあ、4人とも落ち着きなって」
 4人の間に入ったのは、死 雲人だった。
「アーヴェントや街の人達は今の状況を良く思っていないみたいだが、別に俺はお前等のやり方は間違っていないと思っている。所詮互いに非もない。正直、やりたきゃ勝手にしろ。雪いいじゃないか。スキーやスノボ、スケート等雪遊びし放題だからな。楽しみなぞ新たに作ればいいと言うのに」
 雲人はスノウィーズに対して肯定的だった。
「だが、このままではお前等は3人だけになる。人間がいてアイドルが成立する様に俺は美女や美少女がいて面白い」
 先程まで良いムードだったが、何だかおかしなことを熱く語り始めたので、スノウィーズは首を傾げた。
「あの……それはどういう意味ですか?」
 アリアの問いに雲人は両手を広げながら答えた。
「つまり、俺はお前等をハーレムに加えたい。故に俺は美女や美少女のために動く男だからこそ、お前等を孤独にさせない。皆、好きだからだ!」
 大胆な告白に、スノウィーズだけではなく他の特異者も唖然としたが、雲人は更に熱弁を奮った。
「お前等は誰かのために動かないのか? 俺は美女や美少女のために動……ひいっ!」
 雲人が言い終わる前に、怒ったアリアが突如冷気をまとった風を飛ばした。答えはNOの様だ。
「ひゃあっ、寒い!」
 冷たい風を受けて、雲人は凍えてしまった。戦闘するのも難しいだろう。
 どうやら、説得に応じてもらえなかった様だ。こうなったら武力行使しかない。

「こ、これはさすがに寒いのです……これだけ寒いとカチカチに凍っちゃいそう……? いや、実際住民達が氷漬け……さらに街も氷漬けになってしまいそうです。だからこそ阻止しなければなりません! でも…氷漬けにされるのも…捨てがたいのです…いやいや!今回は自体が急を要するのですから真面目にやらないと」
 石菜は応援で仲間を強化した後、自身もハイ・ジャンプで、蹴り攻撃を繰り出す。スミカを蹴り飛ばして、彼女を倒した。
「酷い! アイドルの身体に傷を付けるなんて!」
「顔を蹴らなかっただけでも、感謝して欲しいものですけどね」
 可愛い顔に似合わない皮肉をぶつける石菜。
 その後も、あちらこちらを跳び回りながら敵を撹乱させる石菜だったが、攻撃を入れようとしてうっかりアリアの身体に抱き着いてしまう。
「ひゃあっ!」
 石菜は、たちまち氷漬けにされてしまった。
 とはいえ、石菜には石化されたいという変わった性癖があるので、彼としては結果オーライかもしれない。
 
「仕方ないな」
 残ったアーヴェントは、信念の光刃で敵を牽制しながら相手に接近して、彼女の胸元に着けられた炎耐性アイテムのブローチを攻撃した。
 炎に弱い彼女達にとって、このアイテムを失うのは致命的だ。
 【スタイル】天津剣士による光の軌跡で場を彩ると、大殺陣回しでドラマティックな剣技を見せつけ、トワイライトバックスピンで華やかな蹴り技を披露した。
 スノウィーズは、攻撃を回避しようとしたが、ブローチは次々と破壊された。
「よし、今だ!」
 アーヴェントは、とどめとなる神威カグツチで3人まとめて薙ぎ払った。巨大な炎が3人に襲い掛かる。
「キャーッ!」
 炎で焼かれたスノウィーズは、炎に焼かれて苦しみながら果てた。
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