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波乱の! アイドル研修旅行(番外編)

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波乱の! アイドル研修旅行(番外編)
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 ◆お散歩

「エンジントラブルですか……」
 ナレッジ・ディアは花村先生からの連絡を見て呟いた。
「さすがのマスターやプライさんでも、人を運ぶほどの大型エンジンの修理は出来ませんね……」
「思わぬ時間ができてしまったわね」
 クロティア・ライハも当惑顔だ。
「マスター、せっかく来たんだし、お散歩がてらいろいろ見に行きましょう」
「そういえば、この島でやったことは、トレーニングして、ユニゾンの練習を兼ねて実技試験を受けて、お風呂に入って、カクテルを飲んだだけで、比較的室内が多かったから、島を全然見て回れてないのよね」
 クロティアは指を折りながら、ここでの行動を思い起こしている。
「そうですよ。だからお散歩、行きましょう」

 クロティアとナレッジは連れ立って外に出た。
(まあ、散歩と言っても目的無く歩き回る事になるわね)
 と思ったクロティアは、ナレッジに話しかけた。
「何か美味しそうなものを売っている店があれば、買い食いしたりしようかしら」

 クロティアの後ろを歩いていたナレッジが「いいですね」と答えた後、急に思い出したように、
「あ、プライさんも召喚した方がいいかな、プライさん召喚!」
 と【プライ】を呼び出したが、出現しない。
「……あれ? マスターの承認があるのに召喚が失敗しました……」
 不思議がるナレッジに、クロティアは自分のゲーム機に刺さっているゲームソフトを見つつ言った。

「ナレッジ? 私が許可出してても、さすがにこんなただ散歩するだけの状況でプライは出てこないわよ? 少し推測入るけどプライはヨロイの……ゲーム世界にあるとある島の探索してるから、今はライブしないといけない状況くらいにならないと出てこないわよ? お風呂の時は暇だったのか、うっかりだったのかはわからないけど、出てきたけどね……」
「プライさんは二次元のゲームの島を探索中でしたか……。三次元と二次元を制限付きとはいえ行き来しているプライさんは、ある意味ナレッジ達の中では一番アウトドア派なのかもしれませんね……」
「そうかもね」
「召喚出来ないのなら仕方ない、プライさんの分までおいしい物を買い食いしましょうか、マスター!」

 二人は、食べ物を売る店を探すともなく探してぶらぶらと散歩した。
 
 初めに見つけたのは、フレッシュフルーツを売る店。
 新鮮なパイナップルやキウイやメロンをその場でカットして食べられるようにしてくれる。
 二人は、一口大に切ったいろいろなフルーツを串団子のように串に刺したものを買って、歩きながら食べた。串フルーツは味に変化があって美味しかったし、カラフルで見た目が可愛かった。

 少しテンションが上がってきた二人が次に遭遇したのはアイスクリームの店。
 ここには不思議な味のフェスアイスは置いてないようで、ホッとするやらがっかりするやらだったが、普通の味のジェラートをトリプルでコーンに盛ってもらった。
 スプーンを付けてもらい、クロティアとナレッジはお互いのフレーバーを少しずつ味見して六つの味を楽しむことができた。

 次に見つけたパンの店では、ちょうど焼きたてだった塩パンを買って、ちぎったら湯気が出るような最高に美味しい状態で食べた。
 パン屋で出してくれたカフェオレにもよく合って、いくらでも食べられそうだった。
 あまりにも美味しかったので、クロティアはお土産用に買ってしまったほどだ。

 最後の最後に美味しいものを買い食いして楽しめて、この研修旅行もなかなか悪くなかった、などとクロティアとナレッジは話しながら船が直るのを待っていた。

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