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突然のテレビ番組の撮影?!

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突然のテレビ番組の撮影?!
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梅雨の晴れ間の週末。
今日は、CCBテレビの『アイドル特集番組』の撮影日。

テレビ撮影のために特別に作られたステージ裏。
カメラは数台用意されていて、スタッフ達は準備に追われている。
マイクを持ったリポーターの女性も腕時計を見ながらライブ開始を待っていた。
会場はライブを見に来たファンやゲストで、すでに埋め尽くされている。

「早くライブ始まらないかな!」
「凄く楽しみだよね!」

ライブが始まる前の独特の高揚感がファンやゲストは勿論テレビスタッフ達に広がっていく。

「わ、わ……!お客さんいっぱい入ってる……。カメラも沢山あるし……」

その様子をステージ裏から覗いて見た睡蓮寺 小夜がメンバーに緊張気味に言う。

「大丈夫、いつも通りのライブしましょう」

小山田 小太郎が小夜を落ち着かせる様に言った。

「う、うん。テレビの番組も……何度経験しても緊張するけど……」
「お前ら準備は良いか?」

後ろから小声で声が掛かり、メンバー達が振り返ると教員の北郷瑞樹が立っている。

「はい。大丈夫です。―――北郷先生、本日はこのような素晴らしい企画をセッティングしてくださってありがとうございます」
「おぉ!生徒に感謝してもらえると俺も凄く嬉しいぞ!」
「彼らを支えるプロデューサーとして番組を見てくれる人々に、幻想演武の世界をお届けできるよう努めます」

「嬉しい事に何度かテレビに出させてもらった事もあるが……まだまだ我らを知らない人も多い。
改めて、我ら「幻想演武」がどういう集まりなのか、演武(ライブ)を通し示す事は我々にとっても良き経験になると思います」

堀田 小十郎もこのライブに向けて自分の思いを述べる。
高揚感は見る側だけではなく、それを届ける側である演者にも伝わるもの。
ゲストやファンを最高のライブやパフォーマンスで喜ばせたいと思う気持ちはメンバー全員同じだった。

「皆で届けてやろうじゃねぇの!俺達らしいライブってやつをテレビの向こうの皆様にな!」

睡蓮寺 陽介が言うとメンバー全員が小さく輪になって円陣を組み始める。

「幻想演武が紡ぐのは、それぞれの幻想(ユメ)……。皆の芸能で紡ぐライブで皆を笑顔にできるよう…頑張ります…!」

小夜もメンバーのおかげで緊張が和らいで自分の思いを円陣の中で伝える。

「それぞれの芸能を以て、悲しむ誰かを笑顔に変える演芸を」
「よし!小十郎、小夜!小太郎さん!テレビ越しでも伝わる熱い幻想演武で……皆の心を撃ちぬいてやろうぜ!」



―――ライブ会場の照明が落ちる。

「異なる芸能を集い、誰もを惹きつけ魅せる演武(ライブ)と成す……。―――ようこそ幻想演武へ」

小十郎が挨拶すると、会場は大きな歓声と声援が混じり合った瞬間に、小太郎が小夜の持ち歌である『それでも私はウタを歌う』が流れて小夜が歌い始めた。
歌と同時に小太郎は専心の錫杖で効果範囲を拡げた無風境地で観客をライブに引き込んだ。
小夜は歌鳥の奏と共にせレナータの想いの篭った歌声を届ける。
その美しい歌声に、奏はフルートの音色でウタを奏でていく。

小十郎は寵剣イザナミで剣閃と共に天津奏で舞いの音を奏でながら、小夜の歌を彩っていった。

会場では、女の子が涙を手で拭っている。
一人一人の心の中に届く小夜の歌は心を震わせて言葉に出来ない感情は涙となっていく。

「皆さん、こんにちは……。幻想演武です……」
間奏の合間に短く小夜が挨拶をすると、一際大きな声援が上がった。

「小夜ちゃーん!」
「小十郎―!」

極光のクラヴィコードで曲を演奏しながら極光で浮かべると
星獣ピッコロフェニックスとなった奏が、舞台を飛んで小夜と共にアンサンブルを紡いでいく。
陽介はボルケイノフラッグをサイトスワップにて操りながら、アクロバーニングにて小夜の歌を熱く彩っていった。

「うぉー!すっげー!」

陽介のパフォーマンスに観客の男性達は驚いた後に、拍手を送る。
小十郎が陽介の大道芸を盛り上げようと、流浪剣フカブチにて花弁と共に武術経験に基づく武の煌めきを示すと
陽介は絶景・燦然花で小十郎を剣閃に合わせて虚空に火花を散らせながら、輝きの舞踏にてその殺陣を更に魅力的に演出して見せる。

「きゃーっ!」
「かっこいいー!」
「いいぞー!」

女性からは黄色い声援、男性からは熱い声援や指笛を送られる小十郎と陽介。

ライブも終盤に差し掛かると小夜はブライトレスポンスで、曲に込めた『夢を諦めない』という祈りを観客達に呼び掛けた。
テレビ越しに見ている人達にも届く様に、レスポンスに答える観客達は一体感が高まっていく。

「皆さん……レスポンスありがとうございます。最後にこれだけ言わせてください……!
―――それでも私はウタを歌う……届けたい幻想(ユメ)があるから…!」

小夜はそう言って、愛憎の檻を使いながらテレビの向こうで見てくれている人たちに伝わるよう、精一杯想いを込めて最後まで想いを込めて歌いきる。
音が鳴り止んだ瞬間に、歓声と拍手がメンバーを称えた。

「あ、ありがとうございました!」
小夜がお礼を言ってお辞儀をする。

「ありがとよ!」
「ありがとう!」
陽介と小十郎も手を上げて歓声に応えた。
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