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怪盗ルシフェル団現る!

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怪盗ルシフェル団現る!
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「はい。現行犯です」

エレナと共にカモフラージュマントとシャドウバニッシュでルナティエールの部屋に隠れていた智也とエレナは、
わざと鍵をかけておいたバルコニーへの扉の鍵を開けて入ってこようとした少年を捕まえた。

エレナのアニマルドミネートで使役された鳥たちが警備の者たちへ伝えに飛び立つ。

良い笑顔で言った智也に対し、少年は抵抗を試みる。


「な、なんのことですか? 俺はトイレを探してて―――」

「それでわざわざ鍵を開けてくるはずがないでしょう。あなた、ルシフェル団員ですね」

「……ちっ、これ以上は無駄だな」

少年は窓から飛び降りようとしたが、外に待機していたエレナのスパローホークに邪魔されてかなわない。

「そう簡単には逃げられないんですよ……っと」

エレナがシェッダーロープを投げて少年の足に引っ掛け、ずるずると引っ張り部屋に引き戻す。
そのまま捕縛し、すかさず智也が縛りあげる。


「さて、色々吐いてもらいますよ。まず作戦と脱出経路です」

「そう簡単に吐くもんかっ!!」

「おやおや、少々痛い目を見なければ自分の立場がわかりませんか?」


冷たい声音に、少年はびくりとした。まだあどけない少年だ。恐怖を感じて、仕方なく口を開いた。


「作戦は、とにかくルシフェル様が盗るから大丈夫だって……
脱出は、俺達は何階の窓からでも伝って降りられるから」


実際、ここは四階である。だからためらいなく飛び降りようとしたのか。


「ねぇ、あんた達実力があるのに、どうしてこんなことしてるの?
普通に冒険者として活躍出来るじゃない」

「知ったふうな口をきくなよ!!」


少年はエレナを睨みつけた。


「あるとこから盗って何が悪い?! 俺達はほとんどが生活に困ってたり社会に不満を持ってるやつばかりだ!
自分たちだけじゃない、同じような境遇の奴らにお宝を分けてんだ!
そんじょそこいらの盗人と同じにすんな!!!」


つまりルシフェル団は義賊ということか。
嘘感知にひっかからない、真摯な少年の言葉だった。


「あとは煮るなり焼くなり好きにしろ! ルシフェル様の足枷になるくらいなら舌をかんで死ぬ!!」

「そうですか。仕方ありませんね」

「これ以上貴方の相手してもしょうがないね。それじゃまたね義賊さん」

少年の覚悟は本物だ。これ以上の尋問は無意味と考え、智也とエレナは部屋を退出した。

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