三千界のアバター

マナストーンを取り戻せ!!

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マナストーンを取り戻せ!!
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●情報収集


 大半の特異者がギルドを出て行ったが、ただ一人壬生 杏樹だけは、ギルドの中にいた。
 それは、ポスターを貼りに来た2人の女性に話があったからである。
「あの、このポスターの人って誰なんですか?」
 いきなり話しかけられた2人の女性は、ビックリした顔で杏樹の方を向いた。
 女性2人の警戒した雰囲気に杏樹は少し安易に話しかけた事を後悔した。
 そこで杏樹はスキル【令嬢の嗜み】を使い、改めて女性2人に話しかけた。
「あ、すみません。いきなり話しかけてしまって……」
 そう杏樹が謝ると、女性2人は警戒を解いてくれたようだった。
「いいのよ。このポスターはね私の息子と横にいる人の夫なのよ」
 女性の1人がそう言うと、もう1人の女性はこう言った。
「あの人は『一攫千金を狙うぜ!!』とか馬鹿な事を言って、その次の日にいなくなってしまったの……」
 そして女性の1人は、こう言った。
「私の息子は、ずっと前からヒーローに憧れていて『俺もやっとヒーローになれる時が来たんだ!』って言って、いなくなってしまって……」
 そんな女性二人の話を聞いた杏樹は「さっそく仲間達に伝えないと!」と思い、女性2人にお礼を言ってギルドを出て行ったのだった。


 一方ここはマナストーンの管理施設。
 その場所には松本 留五郎南柯 呉春クラウディオ・トスティの3人がいた。
 3人は現場から調査しようと、管理施設を訪れていた。
「で? その保管してた場所は、どんな所にあったんや?」
 留五郎がそう言うと、研究員はこう言った。
「あ、はい。マナストーンは研究所のずっと奥の所に保管されていました」
 そう研究員が言うと、呉春はこう言った。
「なるほどねぇ。ところでマナストーンの保管場所は、通常の研究員でも入れたのですか?
 そう呉春が言うと、研究員はこう言った。
あ、はい。何しろできるだけ人目につかない所での保管を命じられていたので……」
 だからずっと奥の場所に保管したのだと、研究員は続けた。
 研究員のその言葉を聞いた留五郎は(あ、アホや……こいつら……)と思ったが、口には出さないでいた。
「とりあえず、責任者に会わせてくれへんか」
 留五郎がそう言うと、研究員は「はい、いいですよ」と言って研究者の部屋へと案内した。

 3人が研究員に案内されて研究者への部屋へと入ると、研究者が机の前で待っていた。
「ようこそ、ウィザードの皆さん。私が責任者の研究者です」
 そう言って研究者が特異者達にお辞儀をすると、3人は「よろしくお願いします」と返事を返した。
「早速やけど、管理施設の出入り口の管理の方は、どうやったん?」
 留五郎が研究者に向かってこう言うと、研究者はこう言った。
「もちろん出入り口の方は頑丈に鍵をかけていました。正門の方は門番もちゃんと配備していましたし……」
 研究者がそう言うと、留五郎は「なるほど」と頷き、こう言った。
「つまり、管理施設の出入り口が厳重に鍵がかかっていたから、内側のマナストーンを保管してた部屋には鍵がかかってなかったと言う事なんやな……」
 留五郎がそう言うと、研究者がこう言った。
「はい……出入り口が厳重に鍵がかかっていたので大丈夫と思っていたのですが、迂闊でした……」
 研究者がそう言うと、呉春はこう言った。
「伺いたいのですが、この管理施設で何かトラブルとかはありませんでしたか? たとえば仕事に見合った給料をもらっていなかったとか……」
 呉春が研究者にそう聞くと、研究者は憤慨しながらこう言った。
「とんでもない! ちゃんと仕事に見合った給料をあげています!! ちゃんと他の研究員達も満足していますよ!!
 そう研究者が叫ぶと、呉春はこう言った。
「すみません……少し言い過ぎたようだねぇ」
 呉春はこう言うと、研究者も落ち着いて来たのかこう言った。
「いえ、こちらこそすみませんでした……つい興奮してしまって……」
 落ち着いた研究者に向かって留五郎はこう言った。
「どうやら、犯人は鍵で正門じゃない出入口の方から、何らかの方法で合鍵を作って侵入したのかもしれへんな」
 何か正門以外の出入り口はどうなっていたかを研究者に聞くと、研究者はこう言った。
「そう言えば、マナストーンが取られた時に出入口を確かめてみたら、確かに何か鍵穴が少しグチャグチャになっていました」
 その研究者の言葉を聞いて、呉春はこう言った。
「決まりだねぇ。犯人は正門じゃない勝手口から侵入してマナストーンを盗んで行ったと……」
 そう呉春が言うと、クラウディオはこう言った。
「それじゃあ、犯人は正面口からではなく勝手口から侵入してマナストーンを盗んで行ったと他の特異者にも伝えておきましょうか?」
 とクラウディオは言うと、留五郎はこう言った。
「ああ、そうやな。他の特異者への伝言はそれでいいわ」
 そう留五郎が言うと、クラウディオはこう言った。
「オーケイ。じゃあ、無事に依頼が終わったら皆で焼き肉パーティだ!」
 そう言って、クラウディオは他の特異者達に聞き込みの結果を伝えに行った……

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