三千界のアバター

人生のかかった積み荷の護送任務

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人生のかかった積み荷の護送任務
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プロローグ


 アリサ姫からの要請を受けた冒険者達は、マイストークの酒場にて作戦会議を開いていた。 
 素材狩りの情報はマイストークにいるクラフター達から教えてもらっている。冒険者達はそれぞれどのようにして戦い、テナンを護るか決めていたのだ。
 そしてその翌日。緊張している面持ちをしたテナンと、その周りに冒険者達が集まり、港を出発する。
 
 「気をつけてなぁ~!」
 「素材狩りに一発食らわせてやってくれ~!」
 「生きて帰って来いよ~!」
 
 様々な声を背に、冒険者とテナンはヴォルテックスへ向けて出発した。
 フェイツイ(成神月 鈴奈)の【輸送技術】により荷車が作られ、その上にテナンの荷物を載せ、更にその上に紐で【栄光の小瓶】が括られる。
 緊張している様子のテナンに、ハウメア(焔生 セナリア)は声をかけた。
 
 「大丈夫、これでもしっかりと護衛するから、安心して?」
 
 ハウメアのその言葉に頷いたテナンは荷台を見つめ、改めて冒険者達へと声をかけた。
 
 「皆さん……本当にこんな僕みたいな小さなクラフターのためにありがとうございます……! よろしくお願いします!」

 テナンのお辞儀に、荷台から後ろへいる者は笑顔で答え、先行して進んでいる者達は手を挙げて答えた。
 そんな返事に、少し緊張していたテナンの表情は和らいでいく。安心して姉の元へ行ける! 彼は、そう感じていた。
 ヴォルテックスはそんな一行を、禍々しい入り口で出迎える。この先の戦いの空気を発しながら。

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