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名探偵? ノンの事件簿

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名探偵? ノンの事件簿
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 大きなマナストーン保管庫の前でノンが辺りを見回して笑みを浮かべる。
「まさかこんなにわたくしの助手候補がいらっしゃるなんて……ありがたいことですわ」
「勘違いしないでください。ぼくはぼくで推理させてもらいます。 ノンさんには探偵のなんたるかを教えてあげますよ」
 きつね色の毛のさんぜんねこバウンティハンター古井戸 綱七が前まで進み出て宣言する。
「なんてことですの!? まさかライバルまで登場してくださるなんて!」
 嬉しそうにノンが笑う。
「俺はヒマだから来たにゃん。名探偵の助手兼マスコットになって遊ぶにゃん。というわけで助手兼マスコットとして雇わないかにゃん?」
 シュリンクとメタモルフォーゼで子猫の姿に変身したジェノ・サリスが足元までやってくる。
「まぁ♪ かわいらしい子猫ちゃんですわね! マスコットとしては採用ですわー! しかしならがその小さな手で助手なんて務まるんですの?」
 ノンがしゃがみ込んで握手しながら言う。
「任せろにゃん」
 小さな胸を張ってジェノが言う。
「待って。私も名探偵の助手に名乗りをあげるわ」
 西村 由梨が進み出でる。
「俺も名探偵のノン殿に手を貸すぜ! 頭を使うよりは戦う方が得意だからな、戦闘で犯人を捕まえるぜ!」
 迅雷 敦也が気合を入れる。
「ボク達もノンお姉さんの手伝いだよ」
 夢風 小ノ葉が手を上げて主張する。
「名探偵のノンさんの手伝いですわ。頑張りますわ」
 ミゼットを装備した妖精サイズの迅雷 沙耶が言う。
「さてはて犯人は誰なのか……。及ばずながら私も名探偵さんのお手伝いをしましょう」
 津久見 弥恵が続く。
「頼もしいですわ!」
 ノンが嬉しそうに言う。
「そんじゃまぁ、わしも犯人逮捕しやすいように準備くらい手伝うたるで」
 松本 留五郎が任せろと言わんばかりに自分の胸を叩いてみせる。
 その横をロリータドレスにアンブレラを持ち、銀狐の付け耳をしたテレサ・ファルシエが進んでノンの傍へ行く。
 そして手を取って
「ワタシ、ノン先生の見習いとして頑張ります!」
「まぁ! 素敵な服のチョイスですわね! 見習いとしての資質はバッチリですわね」
 ノンがぶんぶんと手を上下に振る。
「資質は服で決まるの?」
 アイン・ハートビーツが怪訝そうに首を傾げる。
「そういうわけではありませんが、見習いなのですから少しでも好みが合う方がいいじゃありませんの」
「ふむ……。まぁ形から入る、という言葉もあるくらいだからな」
 有間 時雨が納得する。
 そのやり取りの傍で法霊崎 花月が隣に居るルイーザ・キャロル向かって首を傾げながら問う。
「ところでアンタ、さっきからえらい嬉しそうやなぁ? なんかおもろいことでもあったんか?」
「面白いことではないですが、 ノンさん……とってもとっても……良い名前ですっ!」
 キラキラとした目でルイーザが答える。
「名前限定なの?」
 ドロテア・リドホルムが首を傾げる。
「はい! 恋人と…同じ名前なのです!」
 そう答えながらルイーザは遠くに思いを馳せている。
「まぁ! だめですわよ、中身も見てあげなくては」
 山内 リンドウが窘める。
「そう、ですね。名前ばかり見て……本人を見ないのは失礼なので……気を付けますが……。でもやっぱり、協力して……あげたくなりますね!」
 ルイーザが結論をそこへもっていく。
「まぁどんな理由であれ、ここにいるものは犯人を捕まえるという共通の目標があるからいいのではないか? さくっと犯人を倒して逮捕だ!」
 弥久 ウォークスがまとめる。
「確かにな」
 九曜 すばるが同意する。
「そうですね。罪がないかもしれないのを疑うのは心苦しいですが……」
 シジマ アキナが呟く。
「そうだねぇ、アッキーの言う通りだけど~、このままだと余所者の俺達が犯人にされかねないねぇ? なら真犯人捕まえないとねー」
 紫月 幸人がシジマの方を見て答える。
「同感だな」
 黄泉ヶ丘 蔵人が頷く。その横で
「おぬしなかなかいい感じの愛称をつけるのぉ」
 ジン・ラミィが感心する。
「ふふふ、可愛いだろー」
 紫月が自慢げに言う。
 そこへノンがやってきて手をパンパンと鳴らす。
「さぁさ、そこの方達も、そろそろ捜査を開始しますわよ? 準備はよろしくて?」
「もちろんです~」
 南柯 呉春がそれに答える。
「みんなで力を合わせて、犯人を捕まえないと……だねぇ」
 エレミヤ・エーケロートが続くように言うと、頷いたノンが気合を入れた。
「さぁ、捜査開始ですわー!!」


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