三千界のアバター

飼育小屋のグリフォン騒動!

リアクション公開中!

飼育小屋のグリフォン騒動!
リアクション
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8  Next Last


「忙しいところ来てくれてありがとな。見ての通り俺は今からこの小屋を修理しねぇとならねぇ。悪いが、よろしく頼む」
 大きな板やらトンカチやらを大量に抱えながらグラートが飼育小屋周辺に集まった皆に頭を下げる。
「困った時はお互い様ですわ。それに、グリフォンの捕獲を止めようとして一緒にさらわれるような熱いおじさまは嫌いじゃありませんわ! グリフォン共々、彼を奪還してみせますわね」
 松永 焔子が答える。
「敵機は人質を連れていて、僚機の数も少なくない、か。……向かう人数もそれなりにいるだろうが……」
 ジェノ・サリスがあたりを見回し、どの程度の人数が向かうのかと言外に問う。
「あたしの主目的はグリフォン達を無事に連れ戻すこと。グリフォン達やコルヌを奪還する。連れ去ったメタルキャバルリィを追うわ」
 今井 亜莉沙が言う。
「私達も敵を倒します。手を伸ばせば助かるかもしれないのに、放っておくのは後味悪くなりそうですからね」
 砂月 秋良が軽く手を上げて主張する。
「そうですね、お付き合いさせてもらいます」
 天音 雷華も続いて手を上げる。
「俺も、参加するぜ。狩る側の奴に狩られる恐怖を教えてやりたいからさ! 散々な目に遇わせてやれば再発防止にも繋がるからな」
 ブラック・ライトニングも続けて手を上げる。
「まったく、民間人を人質にとって汚名返上か……馬鹿馬鹿しい。ま、敵軍の事情なんて知ったことではないが、戦争中でも悪どい手を使うとどうなるかを人質と獣質救出のついでに思い知ってもらおう」
 マカラシャ・カルマリが同じように続く。
 それに習い、他にも数人挙手をして、参加を表明する。
「なるほど、戦闘には問題ない数だな。先ほど挙手してないものはどうするんだ?」
 手を降ろした天峰 真希那が問う。
「今回の依頼は人質奪還だけじゃなく、逃げちゃったグリフォンも捕まえないと行けませんからね」
 津久見 弥恵が答える。
「弥恵さんと一緒にグリフォン捕獲、します! ……小さく臆病なグリフォンが可愛いから……じゃなくて! 飼い主さんの場所へ帰してあげたいです!」
 葉月 巴が意気込む。
「巴様、一緒に頑張りましょう」
 津久見がそういうと、葉月が頷く。
「わたくしも逃げたグリフォンを捕まえますわ」
 山内 リンドウが名乗り出る。
「俺も参加するよ。突然襲われてグリフォンも驚いただろうな……。農場主さんが戻ってきた時に逃げた子達がいなかったら悲しむだろうし、早く保護しなきゃな」
 剣持 真琴が続く。
「そうですね、逃げたグリフォンを保護して農場主さんが悲しむのを防ぐために、私も頑張らせていただきます」
 高宮 綾が頷いた。
「では、俺も少なからずそちらの手伝いをさせてもらおう」
 九曜 すばるが前に出る。
「私は、そうだなぁ……対策を練るわ! もうこんな事がないように」
 九鬼 苺炎が言う。
「ボクは苺炎にゃんのお手伝いをします。さて、どうしますかにゃ?」
 ゴルデン マリーが九鬼の横に並んでさっそく相談を始める。
「できれば直接的にもう襲いたくなくなるようなものがいいんだけど……」
 九鬼が悩んでいると
「では、私は間接的な対策として、サクスン領主の下へ行き、嘆願してきます。領主に頼み、巡回部隊を増やしてもらうとしましょう」
 ロイド・ベンサムが提案する。
「にゃるほど、これで二枚岩というわけですにゃ」
 ゴルデンがやりますにゃ、と絶賛すると
「ありがとうございます。ですので、こちらの対策はお任せしますね」
 ロイドはそう答えた。
「なるほど、皆自分のしたいことは決まっているというわけだな。ならば俺も……」
 そう言って弥久 ウォークスがマシラの草鞋を履きだした。
「……?? なんで……草鞋??」
 その光景を見たリーオ・L・コルネリアが首を傾げる。
「生身によるコルヌの救出だ。まさか飛行するメタルキャバルリィに、自前の足で追い縋って挑んでくるなんて想像しないだろう、想定外の方からの奇襲でコルヌを救出する!」
 弥久はそう言うと屈伸運動を始めだした。
「不意はつけるかもだけど、その後はどうするの??」
 リーオが問う。
「人質が減れば攻撃できる範囲も増えるだろうし、後は仲間に任せるぞ! 俺達は一人で戦うんじゃないからな」
 弥久が答える。
「なるほどな。じゃぁ俺達は、敵の進路を先回りして待ち伏せるか」
 天峰が言う。
「了解だよ、マスター」
 リーオがそれに返事をして準備を始める。
「向かう味方部隊の数は十分だ。が、敵は人質持ちだ。なりふり構わず人質を盾にする可能性もある。ふむ……一応、保険を掛けておくか。俺はメタルキャヴァルリィの退路から狙撃して撃破する」
 ジェノがそう言いながらホライゾンホバーボードに乗る。
「ジェノ、お前、場所の目星はついているのか?」
 天峰が聞くとジェノがそれに答える。
「あぁ。土地勘を活かして敵の退路になる場所に先回りする」
「なら、途中までついていかせてもらうぜ」
 天峰が言う。
「俺も走って追いかけるぞ! 流石に戦闘で回避運動を取る機体に全く追い付けないって言う事は無いだろうし、お前達2人を見失ったとて、行き先は土地鑑で大体分かる、近道をしてでも追い縋るぞ!」
 それを聞いた弥久も意気込む。
「メタルキャバルリィと直接戦う人達は多分足りていると思うし、あたしは少し後方から支援主体で行動するわ。特異者間で通信を担当する人がいなければ、あたしが情報を連携するわね」
 今井が言う。
「分かったわ。お願いするわね」
 頷く皆の返答をジャンヌ・アルタルフが言葉にする。
「では皆様出立の用意を。可能ならば先行部隊は先に行っていただいて、挟み撃ちにしましょう」
 ユキノ・北河が話をまとめて皆各々準備を開始し始める。
 そんな中、マハラジャは何かを考え込んでおりひっそりと呟いた。
「相手は人質を持っている、か……」
「私は追加バルジ・壱式を増設したアーマードクルーザー級に秋良とアシスタントコマンダーを乗せて現場に行きましょう。もし乗れそうなら他の方もお運びしますよ」
 天音がそう言い、準備を開始する。
「助けに行ってくれんのはありがてぇが、皆怪我はしねぇでくれよな」
 グラートは皆にそう告げると小屋の修理を再開したのだった。 



1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8  Next Last