三千界のアバター

迷路の末見えた道は

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迷路の末見えた道は
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プロローグ 怪しさ

「ユミ、本当に怪しさ100%の盗賊の言う事を信じるつもりなの?」
 町の路地を歩きながら、小さな声でワッフルは問いかける。
 ユミはその問いに「分からないけど」と悩み混じりに応える。
「でも、本当に困ってるみたいだったし」
「困ってるも何も、こいつフードかぶってて顔も見えないけど」
「そうなんだけど……懐かしいような、そんな気がしたの」

「懐かしい?」
 初対面のはずの盗賊にそんな事を言うユミに、ワッフルは疑問に思った。
 ワッフルはチラリと背後を見る。後ろで付いて来る盗賊は相変わらず沈黙を守っていた。
 再び視線を前に戻すと、ワッフルは静かに息を吐いた。
 
 そのときだった、ピタリとユミの足が止まる。
 気がつけば、ユミの目の前には火が上がった家々が広がっていた。

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