クリエイティブRPG

へっぽこ子供探偵の居る町と不穏な影

リアクション公開中!

へっぽこ子供探偵の居る町と不穏な影
リアクション
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8  Next Last

プロローグ 入り組んだ町

「はぁ、はぁ」
 ユミ・ハーマインは町中を駆け回る。
 ペンダントを盗んだ、あの男を捕まえるために。

「っ! どこに逃げたのよ!」
 だが、その姿をユミは見失っていた。
 大事なペンダントを盗まれたせいか、どうしようもない怒りがこみ上げていた。

「ユミさん?」
「あなたは」
 ふと背後から声を掛けられ、ユミは息を整えながら背後へと振り返る。
 そこに居たのは、叉沙羅儀 ユウだった。
「やっぱり、何かお困り……のようですね」
「ペンダントを盗まれてしまって──」
 苛立ちを隠せないまま、ユミは答えた。
 ユウは、もともとこの町を困らせていた盗賊達の逮捕に協力するつもりだった。
 なので、状況を理解し、すぐにその盗賊達が原因だろうと予想が付いた。

「もしかして、アムズのおじいさんの形見ですか?」
 ユミ達のすぐ横にある路地から、朝倉 ひかるが声を掛けてくる。
 その隣には、邑垣 舞花ノーン・スカイフラワーの姿もあった。
 ひかるや舞花達は、ユミが走っている姿が気になり追いかけてきたのだった。

「なら、一刻も早く取り返さないとですね」
「リルさんのためにも、ペンダントは必ず取り返しましょう」
 ひかると舞花は互いに頷きながら意気込む。

 ひかるはさっそく側に居た砂漠の盗賊に「盗賊ならどこへ逃げる」と相談し始める。
 ユミ達もその答えに耳を傾ける。
 砂漠の盗賊によると、自分の経験から危険が去るまで安全な場所に身を潜めるらしかった。
「っていってもこの町はどこも死角が多いので、街自体が安全な場所かもしれませんね……」
 そう言って、舞花は回りを見渡してみせる。
 確かにこの街は狭い道が多く、入り組んでいる上に暗い

「ひとまず。この近くを捜索してみましょうか」
「了解したよ、わたしもお手伝いするよ!!」
 ノーンが俄然やる気があるとばかりに、手をグーにして答える。
 ユウはふと、ユミが先ほどから黙り込んでいることが気になった。

「……あの、大丈夫ですか?」
「えっ? あ、う、うん!! 捜索だよね!!」
 ユウの言葉に、ユミはビックリしたように答えると、ひかる達の前へと歩き出した。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8  Next Last