食堂を護る姉妹
「皆さん、お待ちしていました!」
「済まないね……」
登る朝陽に照らされて、開け放たれた食堂の扉。
高山 葉子(たかやま ようこ)が、待ちに待った来客を迎え入れた。
奥の部屋には、上半身を起こした
高山 洋子(たかやま ひろこ)が此方を向いている。
「こんなに来てくれて、助かるよ」
「本当にありがとうございます。
よろしくお願いしますね」
呼びかけに応じて、実に25名もの特異者達が集まった。
辛いながらも、洋子の顔には笑みが浮かぶ。
葉子も、敬意にも似た気持ちを抱き、頭を下げた。
「じゃあ早速だけど、今日お願いしたいのはね……」
葉子の説明を聴き、どれをおこなうかと特異者達は話し合う。
取り組むべきは、弁当の配達と食堂の運営補助だ。
配達では、洋子の代わりに4箇所の戦場へと向かわなければならない。
食堂の運営は、葉子を助けて調理をしたり、手軽につくれる新メニューを開発したり。
勿論、倒れてしまった洋子の看病も大歓迎。
「危険なこともあると思うが、あたしからもお願いするよ。
みんなに、美味しいご飯を届けてくれ……っ」
そう言って、洋子は再び横になる。
特異者達は葉子について、厨房へと案内されるのだった。