三千界のアバター

神多品学園都市

ヴァンパイア・ナイト ~生存者 vs 感染者~

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ヴァンパイア・ナイト ~生存者 vs 感染者~
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プロローグ ~魔女と吸血鬼~

 深紅のドレスに身を包んだ女性は、ワイングラスを片手に月を見上げた。
「ふふふっ、今日の満月は綺麗ね、まるで私様みたい」
「ソウデスネ、マジョサマ。あと、今日の月は半月です」
「……なぁに、何か不満?」
 キッと、魔女(役:クラレス)は下僕(役:映像研究部員のカレイル君)をにらみつける。
 役とは違い本心が表情として表れていることを、下僕は魔女に小さく指摘するとクラレスはすぐに不敵な笑みに戻った。
 まさに今、2人には数台のカメラが向けられているのだ。

(ほら、はやく次のセリフを)
「――さあ! 我が吸血鬼たちよ、都市をヴァンパイアだらけにするのよ!」
 たちまちクラレスは役になりきる。お調子者なクラレスだが、役を演じるという能力だけをみれば彼女は優秀だった。
魔女の足下に整列する吸血鬼(参加者達)が一斉に声をあげる。
 魔女は満足そうな笑みを浮かべると言葉を続けた。

「それと、私様の可愛い恋人、メイド娘をつかみゃっ……」
「……魔女様は、メイド娘をご所望だ、見つけ次第つれてくるのだ!」
 舌足らずな魔女の代わりに奴隷が説明すると、吸血達はあたりへと散らばっていった。
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