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真夏の野外映画上映会

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真夏の野外映画上映会
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 テントから少し離れた所では、どの映画を上映をするのかを話し合っていた。
「私はこの映画がいいと思うのですが……」
 アリア・レイフォリスは自分が持ち込んだ映画を推薦していた。その映画とは「Cross Mind」という映画だ。
『天使と魔族と人間が共に交流を深め、それは平和だった地球。永遠に続くかと思われていた平和。しかし、その平和は脆くも崩れ去った。世界各地で現れるようになった凶暴化した正体不明の生物。それは”魔物”と呼ばれた。人間界は混乱状態。そして、一体だれがこのような生物を生み出したのか。あるものは天使と言い、あるものは魔族と言い始めた。「”天使が(魔族が)”人間界を侵略し始めようとしている?」と人間は疑心暗鬼に陥る。そして、意見も天使派、魔族派と真っ向から分裂し、戦争状態に陥る。そんな中、戦争という運命に翻弄された12人の少年少女たち。後に英雄と呼ばれる者たちである天使サイド・魔族サイド・中立サイドに焦点を当てながら進んでいく。』
 という内容のものだった。
「どうでしょうか? こういうファンタジーもいいと思います」
 アリアは笑顔で、自分の映画のプレゼンを行った。
「次に自分はこの映画がいいと思います」
 次は霧ヶ谷 燐が提案してきた。「アルテラ・サーガ」という映画だった。
『アルテラでの旅と戦いを描いた物語。黒の軍勢が王都ケントルムへ攻め、それを防衛する戦い。そして“時空剣”アイオーンの確保への探索とゴーレムとの戦い』
 という内容のもので、付け足して燐は言う。
「それと、映画の間に挟まる休憩時間にはヴォーパルがワールド・ホライゾンを散歩している穏やかな映像を流してみるのもどうでしょうか?」
 休憩中の間を埋めるために映像を流したいという要望も燐から出た。確かに休憩時間の間に、客が暇を持て余さないため、その間に何か別のものを流しておくというのも良い。
「俺は重き言葉を使って、客へのアナウンスを行う。それとおじいさんに気に入られた俺のこの映画を1番最初にだな――」
 とアシェル・メルキオールも持ってきた映画を提案する。話し合いの前にアシェルは一生懸命作業を行って、おじいさんといい関係を築いていた。その映画のタイトルは「アルテラ異伝<氷結の射手>」というもの。
『とある異能者(蒼髪、美少年)のアルテラでの出会い、別れ、戦いと愛を描いた壮大なファンタジー。ただしフィクションなので、ヒロインがさらわれたり、主人公をかばって死んだり、最終決戦場所が謎の採石場、ラスボスがロートゥスじゃなくて銀髪の美青年魔王(正体は7つ首、多足の邪神)、主人公が伝説の氷の力を宿す銃でラスボスを倒すとかかなり事実と差異があり。最後は蘇ったヒロインとのキスシーンで幕』
 という内容の映画だ。
「ラースどう思う?」
 アシェルは一緒にいるパートナーであるラース・グッドチャイルドに意見を求める。
「……私はマナーの悪い客を対応するだけだ……」
 ラースは寡黙に自分の作業を行おうしていた。ラースは元々アシェルのサポートをするために動こうと思っていたからだ。それにラースは表立って動くつもりはなかった。
「俺は……影……それ以上でも……それ以下でもない……」
 静かにラースは言葉を続けた。そして、それ以上ラースは何も言わず、アシェルの近くで映画の上映が始まるのを待ち始めた。
「おい、ラケルはどうだ?」
 近くにいたラケル・バルタザールはアシェルの質問に答えるため、おじいさんに頼まれて持ってきた荷物をその場に置く。
「私は面白い映画なら何でもいいかな。後、アシェルのサポートはラースにお任せだね」
 ラケルは映画を上映するための荷物を整理をしながら答える。ラケルもラースと同様、これ以上は何を上映するかには興味がないようだった
「私はおじいさんのフィルム交換とかそっちに回るから、後はよろしくね」
 ラケルはそういうと、おじいさんのいるテントへと荷物を運び始めた。特にラケルも何を上映していいかには興味がなさそうである。
「全く……せっかくこうやって提案しあってるのだから、少しくらいは何か言ってくれてもいいんじゃないか」
 2人の返答に対してアシェルはため息をもらす。しかし、これ以上聞いても仕方がない、と切り替える。
「おっと、俺が持ってきた映画はどうだ?」
 青井 竜一が持ってきたフィルムを出す。「君はかわいいレディ」というラブロマンスの映画だった。
『生まれついての貴族で一流のマギウスである青年。礼儀作法に厳しく自信過剰な彼は、偶然に魔導書を手にしてマギウスになった下町出身の美しいが乱雑な女性を教え導くことに。価値観の違いから衝突を繰り返す中で、女性は貴婦人としても成長していき、青年も彼女から人々を守るとは何かを教えられる。惹かれ合うようなった二人は……』
 という内容の映画である。
「こういうラブロマンスもあっていいんじゃないか?」
 と、自分が持ってきた映画の説明を竜一はする。
「後、故障したときの各種機材の調達、見に来たいが足がなくてこれない人の送迎は俺が担当するぜ」
 G型スポーツタイプに乗りながら竜一は言う。確かに作業を行う人の中に街と往復出来る人間がいると便利だ。それに車や馬を持っていない人もいるのも確かである。どのくらいの荷物があるのか、どのくらいの人がいるのか、は分からないが移動手段を持つ竜一は重宝する。
「こういうイベントは楽しんでもらわないとな」
 竜一は笑顔で言う。
「えっと、うちはこの映画が良いと思うんやけどな」
 そこに結城 しゅーりも自分の持ってきた映画の提案をする。「女装&スパイ(ゴダム編)」という名の映画だった。
 その内容とは『スパイ物の映画で、数々の変装(女装)した、主人公がマフィアのアジトへ潜入して機密を盗む映画』というものである。
「やっぱ女装はいいわぁ……。後は映画を見てる人にパンフレットを配らんと、何の映画がやってるか分からんやろ」
 今日限りの特製パンフレットを作って、客に配ろうという提案をしゅーりはする。
「提案したからには、うちがパンフレットは配るわ」
 しゅーりは軽く胸をとん、と叩く。
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