■プロローグ■
――カディヤックヒル、アンダープレート、イマジンレガリア本拠地
ここから、ギルティアス・ミレニアムはかなりの距離がある。
にもかかわらず、司祭セレナの身体を器に降臨しつつある、ギルティアス教国の神
ギルティアスは、圧倒的な存在感と神威をカディヤックヒル中に放っていた。
おそらく、カディヤックヒルのどこに居ても、その声は否が応でも脳裏に響き、身体がピリピリと震え上がる。
「ギルティアス教国の神に、あのような邪神に、このカディヤックヒルを好き勝手させるわけにはいかない!」
長官の
光牙 影路郎は、集まったセイヴァーたちを見回した。
ヒュウガ・ウラベ、
エウリュー・アトリー、
ファンレイ、
ダイモン・アサクラ……
プロフェッサー・ソルフォードと二人で始め、
ミハル・ウラベしかいなかったイマジンレガリアも、今では数百のセイヴァーを擁する組織へと成長した。
その過程で、
メカポリスニャン、
リベリカ・トゥーバと
SisterSXII、
アミー・竹ノ内、
妖精の戦士ソーシャと
妖精の戦士、
コアラインファントリー、
パッション☆エーデル、
ラファエラ、
プティデーモン・マーニ……種族や敵の垣根を超え、サイボーグやミュータント、デーモンにギルティアス教国のアコライトまでイマジンレガリアに加わってくれている。
不意に、影路郎の胸に熱いものがこみ上げてきた。
彼は心からセイヴァーがカディヤックヒルを救うと信じている。
だからこそ、こうして神すら倒そうと集まってくれたセイヴァーたちの雄姿に、感極まってしまったのだ。
(いかん、泣くな影路郎! ここで涙を流してしまっては……)
「贖罪の神ギルティアスの降臨だけではなく、マッドサイエンティスト・エジソンやフェアリークイーン・カリーミアも黙ってはいないわ。私と影路郎は出来るだけサポートするから、お願いね」
そこへプロフェッサー・ソルフォードがすかさずフォローを入れると、セイヴァーたちは一斉に鬨の声を上げ、それぞれの場所へと向かった。
「すまない、ソルフォード君……」
「あなたの悪い癖ね。一人で抱え込まなくていいのよ?」
「歳を取ると涙もろくていかんな……まだ、邪神を倒していないというのに」
それだけではない。もしかしたら、何人かは帰らぬ人となる可能性もある。
だからこそ影路郎は、涙を流さずにはいられなかったのかもしれなかったのかもしれない。
■目次■
プロローグ・目次
【1】カテドラル・コアを破壊する
■1-1.ホルミスの真意1
■1-1.ホルミスの真意2
■1-1.ホルミスの真意3
■1-2.カリーミアを越えて
■1-3.砕かれしカテドラル
【2】収容所を襲撃する
〈収容所襲撃(1)〉
〈収容所襲撃(2)〉
〈収容所襲撃(3)〉
〈収容所襲撃(4)〉
〈収容所襲撃(5)〉
〈収容所襲撃(6)〉
〈収容所襲撃(7)〉
【4】イマジンレガリアの本拠地を防衛する
●本拠地を守れ!
●少女の行方
●エジソンとの対決
●エジソンを倒せ!
●戦い、終えて
【5】アンダープレートの住民を避難させる
・避難誘導1
・避難誘導2
・避難誘導3
・グシュナサフを倒せ1
・グシュナサフを倒せ2
【3】贖罪の神ギルティアスを倒す
〈邪神戦(1)〉
〈邪神戦(2)〉
〈邪神戦(3)〉
〈邪神戦(4)〉
〈邪神戦(5)〉
〈邪神戦(6)〉
〈邪神戦(7)〉
〈邪神戦(8)〉
〈邪神戦(9)〉
〈邪神戦(10)〉
〈邪神戦(11)〉
〈邪神戦(12)〉
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